超生命体の偏愛図鑑

中島さち子 さん

STEAM教育家/数学研究者/ジャズピアニスト(43歳)
東京都在住/大阪府出身

脈々と広がるいのちのゆらぎと、大阪らしい"当たり障りある"デザイン

⸺その大阪もんは?
グラフィックデザイナーのシマダタモツさんが作った、2025年大阪・関西万博の公式ロゴマークです。うねうね動く血潮のような、いのちを感じるデザイン。どこかアンバランスなところも、生きているみたいで愛着を感じます。発表された時のインパクトはすごかったですよね。賛否両論ありましたが、言語を超えて世界的に話題になった。大阪人が作った大阪らしいデザインだと思います(笑)

⸺その大阪もんのええところを教えてください。
良い意味で”当たり障りある”ところ。予定調和ではなく、正解を正解として作っていない……みんなが自由に解釈できるアートであり、遊べるデザインなんです。私は万博のテーマ事業のうち「いのちを高める」のテーマプロデューサーとして「いのちの遊び場 クラゲ館」というパビリオンを作っています。私たちが大事にしているのは、学ぶ・遊ぶ・創るという行為の中にある、不規則な「ゆらぎ」。そういう意味でもこのロゴに共通点を感じています。

⸺あなたにとって大阪もんとは?
大阪は「やってみなはれ精神」とか「やったろか精神」が面白い。このロゴマークも大阪ならでは!って感じがしますね。また、私は、実は母方の先祖が堺の商人ですし生まれも大阪で、大阪にはどこか懐かしさがあります。大阪は開いた国際感覚もあると思う。。そんな大阪で行われる2025年の万博が、いのち高まる共創の場となり、夢洲という心臓から脈々とうねりが広がっていくといいなと思っています。

※掲載時(2023年5月1日)の情報です
取材・撮影:トミモトリエ
撮影協力:立命館大学 大阪いばらきキャンパス

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