超生命体の偏愛図鑑

山田摩利子 さん

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一般社団法人うめらく 代表理事/都市型関係案内所 なかつもりオーナー(49歳)
高石市出身/大阪市北区中津在住

長野と大阪が出会ったら。「だれと作るか」にこだわった季節限定のりんごエール

⸺その大阪もんは?
東京と大阪出身のご夫婦が長野で運営しているフジワラルーツファームさんといっしょに作っているクラフトビール「いいづなりんごエール」です。長野のりんごと、大阪発の「ホッププロジェクト」で作られたホップが出会って、大阪のブルワリーで作られています。毎回使っているりんごも酵母もホップも違うんですよ。今年は春と秋の2回、600本限定で作ります。

⸺その大阪もんのええところを教えてください。
フジワラルーツファームさんは、循環型農業という地球に負荷をかけない方法でりんごを作っておられて、そこに共感しました。この果汁は実際に長野に絞りに行ってるんですよ!今の農業って大量生産大量消費で、誰に売れるかわからないし、売れなかったら捨てられてしまう。そのやり方を変えていかないと。このビールは、一度に作るのは600本って決めて、それを売り切るというゴールから逆算して作ってるんです。りんご農家の人も自分たちが作ったものの価値をきちんとわかってくれる人に売りたいと思ってるから。そのためにラベルにもこだわっています。

⸺あなたにとって大阪もんとは?
信頼関係で作り上げるビールですね。私は、20年以上住むこの中津というまちでコミュニティづくりをしていますが、ビール作りも同じ。ただ賑やかしをしたいだけじゃなくて、ホップをつくるところからみんなに関わってもらって、つながりを作って、信頼関係を結べるような商品作りをしたい。そして日本人のものづくり精神を発揮して価値のあるものを作って、ちゃんと経済循環も回していけるということを、このビールで証明したいと思っています。

※掲載時(2023年5月1日)の情報です
取材・撮影:池田佳世子

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