超生命体の偏愛図鑑

ビンガム綾子 さん

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YOLO BASE 取締役、マーケティング部 部長
大阪市在住/鹿児島県鹿児島市出身

ポップでアーミーな前かごカバーは、びよ〜んと伸びる機能性も魅力

⸺その大阪もんは?
マルシェなどに出店されている百縫(ひゃっほう)さんという大阪の作家さんがつくった、自転車の前かごカバーです。去年の10月に大阪でママチャリに乗りたくて東京から引っ越してきたんですが、そのときに芸術家の田中やんぶさんから「これしかないで」と教えてもらって即購入しました。それからもう半年くらいになるけど、やっぱりママチャリに乗るなら東京より大阪ですね。

⸺その大阪もんのええところを教えてください。
カスタムオーダーで「アーミー的かつ派手に」とだけリクエストして。細かく生地を指定するようなことはせずに、お任せでこれが届いたんですけど、イメージ以上のものができたと思います。これだけ目立つと盗難防止にもなるだろうし、いい生地を使っているのか雨ざらしでも全然傷んでなくて。あとはカバーの内側がびよ〜んって伸びるようになっていて、収納力がすごいところもお気に入りですね。週末はだいたいイベントで市内各地を回っているんですけど、とにかく荷物が多くて。「おそうじサムライズ」っていう清掃活動に参加しているんですが、おもちゃの刀にトングを組み合わせた「おそうじ刀」を持っていくんですよ。長さのあるものを満載できて、本当に便利です。

⸺あなたにとって大阪もんとは?
百縫さんを知ったきっかけ自体もそうですが、人のつながりが感じられるものじゃないかな。それは街にだって言える。よそから来た人や異なる個性とウェルカムな感覚でつながる土地柄は、東京にはない特徴だと思うんです。で、そういう大阪的な文化を味わうなら、やっぱり自転車がよくて。駅チカは便利だけど画一的じゃないですか。でも反面、自転車じゃないとアクセスしづらい街とか路地にこそ、本当の大阪がある。ふらっと近所の店に行って、居合わせた人と串カツを食べるようなね。万博も迫ってきて、これから海外の人も増えてくるだろうけど、会場周辺だけではなく実際に大阪の人が暮らす街にも足を運んでもらって、その魅力を母国に持ち帰ってもらえたらと思います。

※掲載時(2023年5月1日)の情報です
取材・撮影:関根デッカオ