もっとはみ出せ!ヘンとネン3周年「超生命体バザール in アメ村天国2025」イベントレポート

アバター画像
オカジマアヤノ

ツッコミ

時代を蛇行する超生命体マガジン『ヘンとネン』がおかげさまで3周年!

11月30日、愛はズボーン主催「アメ村天国2025」とのコラボで、ヘンとネン3周年記念をかねた「超生命体バザール」を開催しました。

音と人と食が濃密に絡み合った一日を、ここにレポートします! 

「アメ村天国2025」は今年9回目を迎える“音楽”と“アメ村カルチャー”を融合させたサーキットフェス。今回は、SUNHALL 、ANIMA、Pangea、BRONZE、HOKAGE、iiieの6会場という過去最大キャパにて開催!

主催の愛はズボーンのほか、Hump Back、TENDOUJI、夜の本気ダンス、DENIMS、裸絵札、きのホ。、ヤング 、ボニーボニーなど、ロックを中心にバンドからアイドル、お笑い芸人までジャンルを超えたパフォーマーが大集結。

超生命体バザールの会場は、クラフトビールショップ&ギャラリー[iiie]。他の会場とは違い入場無料で、超生命体による出店の他、エクスペリメンタルシェアハウスバンド・DUCK HOUSEと超生命体のセッションを行いました。   

レトロなおもちゃ、かわいい古着にプロレスラー…? 超生命体たちのバザール

超生命体バザールは12:00スタート最初にターンテーブルを回したのは、「ATAKE」さん。TECH HOUSEの心地よいサウンドが、ゆっくりと会場を温めていきます。

会場内では、りんたろうJr.による出店「りんたろうJr.feat.地獄のブラザーズ」がオリジナルグッズを販売。

地獄のブラザーズは「地獄★寿Jr.」と「地獄★福太呂宇」によるプロレスユニットで、結成からまだ1ヶ月の初々しいブラザーズです。1ヶ月とは思えない貫禄やけど!

「おもちゃの村上」を営む村上真平さんは、編み物クリエイターの奥さんとともに出店。堺にある実店舗は木曜のみ営業という激レア店。エンジェルブルー懐かしすぎてエモ……!

懐かしのポケモンたち。
童心をくすぐられ、みんな集まってくる。

WebデザイナーAKITAさんの「AKITA’S SHOP POTATO」には、自作3Dキャラクターのフィギュアやアクセサリーがずらり。 “理想の女の子を具現化した”という世界観に、思わず目がキラキラしてしまいます。
耳にピアスをつけたり、自分好みにカスタムできるグッズ、すてき!

ソフビってかわいいよね〜〜〜!
お客さんもこの笑顔!

超生命体バザールの常連!? 「ローカルスーパー しまだ」はしまだあやさんの“お下がりお洋服”がALL500円! いろんなジャンルのカワイイが集まっていて、次から次へとお迎え。超生命体の間で彼女の服が循環してる!

バボちゃんのトレーナーなんで持ってる!? かわいい。

続いては私、「POTENO(オカジマアヤノ)」のDJタイム。アイドルソングを広めるためだけに始めたDJですが、「なんていうアイドルですか?」と興味を持ってもらえたのがめちゃくちゃ嬉しかったです! アイドル紹介ノート持ってきてよかった!

はる。さんとアイドルトークで盛り上がります。

『ヘンとネン』の連載「パッとしてグー!」でおなじみのはる。さんはこの日、「開運人生相談」を実施! ファッションのことに限らず、話しているだけで気分が明るくなる、そんな不思議なパワーを持つ人です。

iiie × コカレロの限定ドリンク、乾杯屋台スタンドらんらん、口癖はカレーも参戦!

iiieではこの日限定で、コカレロとコラボした「超生命体の偏愛酒」も販売! 

コカレロ ヴィーダにビールとオレンジジュースを合わせた「シャンシャンコカビア天国」と、コカレロ ヴィーダをミルクで割った「ミルレロ」を召し上がれ。

アメ村天国主催・愛はズボーンのボーカルで、iiieのマネージャーを務める儀間建太さん自ら作ってくれました!
地獄のブラザーズも乾杯!

また、超生命体に認定された方は、ヘンとネンの「オリジナルショットグラス」をプレゼント。ウェルカムドリンク(コカレロ)のサービスも。   

DJを終えてショットをかちこむATAKEさん。

「乾杯屋台スタンドらんらん」の南端真生さんは、特製チャーシューと激辛ポテチを販売!
そして、この日閉店した新世界市場の老舗「肉のさかもと」の名物「へレカツサンド」も限定販売していました。 

こりゃ酒が進む進む。

「口癖はカレー」主宰・三嶋達也さんのパラタドッグ、具材たっぷりすぎて超ボリューミー! 程よくスパイシーで気づいたらなくなってました……!

前半(?)を締めくくったのは、今回の超生命体セッションを先導するDUCK HOUSEのMC「SOMAOTA」さん。多層的なインストゥルメントが交錯するプレイで、まるで音が呼吸しているかのようでした。

アメ村ゴミ0計画!「ゴミパ」で演者とファンが一つに

アメ村天国では、毎年イベントの途中で演者と参加者が一緒にゴミ拾いを行う「アメ村ゴミ0運動」を実施。今年も途中で全ての会場の音を止め、ゴミ拾いパレードを行いました。

楽器隊も出陣して、紛れもないパレード!
ライブぐらい楽しそう!!!
バンドマンも仲良くゴミ拾い。

バンド好きギャルたちが和気あいあいとゴミを拾う姿は、まるでフェスというよりスポーツ大会。“楽しさ”から生まれるまちづくりってこういうことか、と胸が熱くなりました!

約1時間のゴミパで大量のゴミを収集!
アメ村の街もみんなの心も、すっかりキレイになりました。音楽フェスの新しい形すぎる!

DUCK HOUSE and you!グルーブし合ってバザールは続く

そしていよいよ、今回の超生命体バザールのメインテーマ、エクスペリメンタル・シェアハウスバンド「DUCK HOUSE」による第1回目のセッションタイムが開始!誰でも自由に飛び入り参加できるライブで、ラッパーやクラリネット奏者が即興で音を交わし、生きた音楽で会場を沸かせていきました。

その場に居合わせた人たちがグルーブし合う姿、これぞ音を楽しむ「音楽」!

歯ブラシは、楽器にもなる。
2回目のセッションではアーティストでラジオDJの山田大介さんが即興ラップを披露!
みんなも楽しそう!
DUCK HOUSEのメンバー(サポートメンバー含む)。

歯ブラシで音を奏でていたのは、歯の自衛組織「ハミガキ団」代表のハミージョさん。普段は歯医者さんとして働き、土日を中心にこういったイベントに出店して、歯磨きの楽しさを伝えています。

歯磨き粉バーにみんな興味津々。さまざまな種類の歯磨き粉を自分のパレットに出して、匂いを嗅いだり、舐めてみたりできるんです。チョコミント味、スパイス味、金木犀味まで、まるで香りの実験室!

「みんな歯磨きに効能を求めすぎ。“歯磨きしたくなる”っていう、楽しい感覚のほうが大事」というハミージョさんの言葉にハ(歯)ッとしました!

みんながあっちこっちで歯磨きしてるイベント、良すぎる。

毎回大人気の「モRe青果」。今回はエージさんご本人は別のイベントの出店もあり不在でしたが(最後のセッションに駆けつけてくれました)、エージさんの分身(パネル)とフリー野菜がちゃんと入り口でお出迎え!

野菜も超生命体ティッシュも、なくなるスピードがめちゃくちゃ早かった……!

まだまだ音は鳴り止まない! 続いてのDJは、「宙泉郷」や「酒房絶景」など、大阪で4店舗の飲食店を経営するテイセイキさん。懐かしの平成ソングから最新ナンバーまで幅広くプレイ。

酒房絶景では、コカレロとのコラボ超生命体ドリンク「メロレロ」も提供中!

そして続く「Funny Fanctures」は、電子と生音の融合が見事なライブサウンド。

ドラマー・トラックメーカーであるKoji Shibanoさんによるエレクトロニックミュージックプロジェクトですが、SOMAOTAさんとの連携も絶妙で、会場がゆらめくように揺れていました。SOMAさん今日忙しすぎるやろ。

夜のDJタイムを担うのは、「madocaa」さん。J-POPリミックス黄金期のCDコレクションを駆使し、懐メロがフロアを包みました。

思わずキマっちゃう。

アメ村天国もいよいよクライマックス! メイン会場SUNHALLでは、主催「愛はズボーン」のトリステージが開幕!

第9回目にして初のソールドアウトを果たしたフロアは、歓声と熱気に包まれます。

「ライブで風船飛ばすのが夢やってん」と語る儀間建太さんの声を合図に、カラフルな風船が宙に舞います。

大盛り上がりのフロアに、儀間さんが勢いよくダイブ!

観客と一体になったその瞬間、会場全体が生き物のように脈打っていました。

ロックンロールで、自由で、最高にハッピー!
まさに、アメ村が“天国”になった瞬間でした。

誰が締めるん!? カオスなセッションのフィナーレ

超生命体バザール in アメ村天国、トリを飾るのは「DUCK HOUSE × ONI × BON.井上 and you」!

シンガー・ダンサーのBON.井上さんが登場し、己を解放するかのように声を轟かせます。自分の限界を突破してみたかったそうで、寝ずにステージに立った彼女!

ミュージシャンのONIさんも登場すると、二人の歌声とDUCK HOUSEの音楽が掛け合い、どんどん熱を帯びていきます。BONさんが引き連れてきた後輩ダンサーに、今日の出演者、出店者、オーストラリアからの観光客も、みんなステージに上がります。

このセッションは、事前になんの打ち合わせもしなかったそう。だからこそ生身と生身でぶつかり合う姿が、強烈なエネルギーを放ち、圧倒されるまでありました!

2人とも歌ってるかと思いきや突然「大阪の区役所の人って優しいよね」と即興漫才を始めたり、「ヘンとネン」コールの一点強行突破で会場全体を巻き込んだり。

最強の音楽隊をバックに、終始自由すぎるセッション。

「このカオスなセッションを締められる人?」の呼びかけに、落語家の桂九ノ一さんが乱入。

「ちょっと力を貸してください!」との声に、DUCK HOUSEがアドリブで音を合わせます。

「“アメ天”とかけまして、“満塁ホームラン2回”と解きます」

\その心は〜!?/

「どちらも“発展(8点)”間違いなしでしょう!」

あっぱれ! これぞ締めにふさわしい男!
笑いと感動に包まれた最高のフィナーレでした。

終演後にBONさんが、ふと呟いた言葉が印象に残っています。

「人は、そのままでいいんやなって。」

アメ村という街、そしてこの夜に集った人たちが証明していました。
ここでは、誰もが自由で、誰もがそのままで生きていていい。

それぞれの個性がぶつかり合い、重なり合って、新しい景色をつくっていく。
生きることそのものが、すでにアート。

この街で生きるすべての人が、きっと“超生命体”です。

おまけ

打ち上げもカオスでした。

撮影:二宮 幹(神戸真夜中商会)

前の記事
潜入レポート

「いつかアメ村映画祭をやりたい」 Theater Aimyou(シアターエミュ)オープニングイベントに潜入!

潜入レポートをもっと読む