⸺その肉体は？
いつもタッセル（乳首カバー）をつけて振り回してるオッパイ。バーレスクダンサーになってもうすぐ15年なんですが、この仕事をはじめる前は大きな胸が嫌で「邪魔」だったんです。ろくな男が寄って来ないし、自分の好きなファッションに合わないから、本気で「取ってしまおう」と考えたこともありました。そんな時にバーレスクを知って「かっけ〜！私これやる！」「いらないなら出しちゃえ！」ってノリでオッパイ出して振り回してたら、あれ？めっちゃ喜んでもらえる……？って気付いて（笑）。今は大事な商売道具です。

⸺その肉体のええところを教えてください。
身体づくりみたいなことは特にしてないんですよ。一度、コロナ禍で暇だった時に身体を鍛えたら不評で……。サボってた方が褒められるってどういうこと？って感じなんですけど、シュッとしたら「つまらん」って言われる。太り過ぎないようにはしてるけど、このままでいいみたい。タトゥーは年々増えてます。やっぱり肌が衰えてくるので、それを隠すのにもいいのかなって。右腕に入っているのは、実家で飼ってた猫と、川村カオリさんがモデルになった猫のイラスト。彼女のブランド「Royal Pussy」のスタッフをやってたんですけど、昨年から私がデザインするセカンドライン「REC by Royal Pussy」を立ち上げて、アパレルの仕事もしてます。

⸺あなたにとって肉体とは？
この世を楽しむ、楽しませるツールですね。女であることとか、女らしさを武器にして生きているわけじゃなくて、たまたま自分に備わっていた肉体を活用してる感じ。どちらかというと男っぽい性格だし、ずっと男女どちらでもない存在になりたかったんです。そんな自分だからこそ、脱いで自分の身体を出すことに抵抗がないのかも。ファンになってくれる人も女性が多いんですよ。バーレスクダンサー3人で結成した、脱いでいくガレージパンクバンド「THE TASSELS」でベースボーカルもやってます。今はメンバーが1人脱退して活動できていないんですけど。やりたい人募集中です。

※掲載時（2023年11月17日）の情報です
取材・撮影：トミモトリエ