超生命体の偏愛図鑑

小島知世 さん

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編集者(34歳)
大阪市中央区在住/東京都出身

セネガル人の夫が母から教わった、故郷の味。

⸺そのお弁当は?
西アフリカのセネガル料理「ヤッサギナール」のお弁当です。炒めた玉ねぎと揚げ焼きした鶏肉を、ノッコスというセネガル伝統の合わせ調味料で作ったソースとレモンや酢で味付けしています。多分、ヤッサが玉ねぎを使ったソースのことで、ギナールが鶏肉っていう意味。セネガル人の夫がお母さんから教わったレシピで作っています。

⸺そのお弁当のええところを教えてください。
ヤッサギナールは少し酸味があってご飯と相性が抜群なんです。休みの日には、セネガルの国民食である、魚と野菜で作る炊き込みご飯の「チェブジェン」を作ったりします。実は、セネガルは主食が日本と同じお米。ヘビーな印象があるアフリカ料理ですが、セネガル料理は日本人の口にも合うんですよ。まだセネガル料理のレパートリーが少ないので、家では日本食を食べることの方が多いんですけど、夫と二人でやっているファミリーブランド「Kay Len」で、セネガル料理をイベントで出店したりしています。

⸺あなたにとってお弁当とは?
難しい質問ですね(笑)。少し頑張ってハンバーグを作るときもあるし、焼き鮭をご飯に乗せただけの日もあります。自分を大切にできているときは嬉しいお弁当になるけど、疲れてたり忙しかったりすると、少し寂しいお弁当になります。お弁当って、暮らしを見つめ直せるバロメーターであり、自分へのおもてなしなのかも。

※掲載時(2023年7月31日)の情報です
取材・撮影:関戸ナオヒロ