超生命体の偏愛図鑑

KARIN さん

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美容師/Beni--オーナー
大阪市西区在住/兵庫県出身

「人間目指してないんで」帽子からつま先までビジュアルの限界突破

⸺その帽子は?
アメ村の古着屋「ASAGI」で買いました。こういう帽子って、耳当てを下ろすか、上に固定させるかのどちらかだけど、これは耳当ての部分を真横にピーンと広げた状態にできるのが面白い。90度ずらしたらめっちゃツバの長い帽子にも見えるんです。ブランドものを買うこともあるけど、基本は古着。古着屋の「一点しかない世界」から「自分しか買わんやろ」ってアイテムを見つけるのが生きがいです。

⸺その帽子のええところを教えてください。
なにこれ?誰がかぶんねん?ってとこですかね(笑)。古着屋に行くと、そういうアイテムに目がいく。で、最終的にトリガーになるのが、店員さんの「それ、誰も試着したことないんですよ〜」って言葉。それ聞いたらズキューンってなって買っちゃう。絶対に人と被りたくないっていうビョーキです。今は一周回って落ち着いたけど、昔は顔面ギラギラの唇ラメまみれみたいなメイクとかしてました。量産型の人間にはなりたくないし、そもそも人間を目指してない……。でも、中身はめちゃくちゃ人間らしい人間なんです。「話すと気さくですね」ってよく言われます。

⸺あなたにとって帽子とは?
髪型とセットで考えることが多いかな。常に、頭のてっぺんからつま先までおしゃれしたくて。髪型や髪色によってかぶる帽子を変えるし、今日はこの帽子にしようって決めたら、一気に頭の中でコーディネートのパズルが組み立てられる。美容師の仕事を選んだのは、洋服屋で働くよりもお客さん一人ひとりのおしゃれに深く関われるから。このお店もいわゆる美容室だと思ってなくて。ヘアスタイルの相談を通して、メイクやファッションのアドバイスもできる、ビジュアルの限界突破をお手伝いする仕事なんです。

※掲載時(2022年12月16日)の情報です
取材・撮影:トミモトリエ

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