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	<title>散歩 の記事一覧 | ヘンとネン</title>
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	<description>時代を蛇行する超生命体マガジン</description>
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		<title>OSAKA STAND ALONE(D)【関根デッカオの大阪彷徨報告書】土佐堀通上に建つ城におののく…他</title>
		<link>https://hentonen.net/articles/osaka-stand-aloned/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[tomimoto_admin]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 09 Jan 2024 08:22:58 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[<p>辰年を迎えた。読者諸氏におかれては、いかなる年末年始を過ごされたろう。僕にしてみれば、年末年始というのは年齢を重ねる時期にあたり、ついにこのほど四捨五入して40の大台に到達してしまった。振り返れば2023年は人生初の胃カ [&#8230;]</p>
<p>投稿 <a href="https://hentonen.net/articles/osaka-stand-aloned/">OSAKA STAND ALONE(D)【関根デッカオの大阪彷徨報告書】土佐堀通上に建つ城におののく…他</a> は <a href="https://hentonen.net">ヘンとネン</a> に最初に表示されました。</p>
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<figure class="wp-block-image size-full"><img fetchpriority="high" decoding="async" width="1000" height="750" src="https://hentonen.net/wp-content/uploads/2024/01/de04.jpeg" alt="" class="wp-image-9292" srcset="https://hentonen.net/wp-content/uploads/2024/01/de04.jpeg 1000w, https://hentonen.net/wp-content/uploads/2024/01/de04-300x225.jpeg 300w, https://hentonen.net/wp-content/uploads/2024/01/de04-768x576.jpeg 768w" sizes="(max-width: 1000px) 100vw, 1000px" /></figure>



<p>辰年を迎えた。読者諸氏におかれては、いかなる年末年始を過ごされたろう。僕にしてみれば、年末年始というのは年齢を重ねる時期にあたり、ついにこのほど四捨五入して40の大台に到達してしまった。振り返れば2023年は人生初の胃カメラに大腸カメラ、その後に生じた謎の断続的断末魔的しゃっくり禍と、加齢に伴ういろいろのイベントが発生したのであった。</p>


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<p>とはいえ、それらおよそ歓待できぬ出来事以上に我が精神に深く刻まれているのは、僕が生を受けた1月2日が新聞の休刊日であり、小学校の入学記念に手渡された「お誕生日新聞」が昭和64年1月1日付のものだったことだ。お誕生日ではないではないか。ものはついでと蒸し返しておくと、保育所の卒園記念のしおりに「平成元年1月2日生まれ」と書かれたことも、未だに根に持っている。そんな日付など存在しないではないか――6歳児にも6歳児なりの「昭和滑り込み組」としての矜持があったのだろう。</p>


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<p>最近でこそ改善が見られるけれど、かつてインターネットの何々サービスにいそいそせっせと登録する場面で、生年月日を選択するプルダウン上に「1989年（平成元年）」としか表示されず、やはり大いに憤激することもあった。選択のしようがないではないか。果たして自分は想像上の生き物だったのか。いや、それでいうなら同学年の大勢を占める辰年の連中の方が、よほど浮世離れしているではないか。せめてもの救いは、1月2日生まれはプルダウン操作時のスクロール作業量が実にエコノミーなことくらいだった。</p>


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<p>さておき「たつ」年である。「たつ」ということはすばらしい。弁が立つ、蔵が建つ、メドが立つ、ナニが――ともあれ、たつという営みは実にすばらしいのである。たたないよりはたつ方がいいに決まっている。</p>


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<p>そんな次第で例のごとく強引に、大阪各所で出くわした「たっている」光景を展覧してみることにしたい。そうでした、明けましておめでとうございます。</p>


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<h4 class="wp-block-heading"><strong>土佐堀通上に建つ城におののく</strong></h4>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="750" height="1000" src="https://hentonen.net/wp-content/uploads/2024/01/de03.jpeg" alt="" class="wp-image-9294" srcset="https://hentonen.net/wp-content/uploads/2024/01/de03.jpeg 750w, https://hentonen.net/wp-content/uploads/2024/01/de03-225x300.jpeg 225w" sizes="(max-width: 750px) 100vw, 750px" /><figcaption class="wp-element-caption">（大阪市西区）</figcaption></figure>



<p>かつては蔵屋敷が建ち並んだという土佐堀あたりを歩いていると、あろうことか右手に城が建立されているという場面に出くわした。より正確には、さる家電量販店の創業者が私財を投げ打った復興天守に設置される御影石が、まさにこれから尼崎へと向かおうという状況に居合わせてしまったのである。きちんと磨き上げられたええ石がゆえに、周囲に林立するビル群の写り込みが惜しいが、少なくとも移動する「尼崎城天守」を押さえられた事実、こればかりは誰かに褒めてほしい。</p>


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<p>尼崎はちょくちょく訪ねる機会がある土地で、尼崎城もその敷地内までは立ち入ったことがある。阪神電車の車窓から遠望するそれとは異なり、しげしげと観察してみれば窓枠には現代的なサッシが用いられているのがよく分かる。ああ、あれは多少乱暴に扱おうとも「スッ……」と三点リーダの一つや二つ残して窓が閉まるタイプのやつだな。ええな、うちのと違って機密性も高くて盛夏も厳冬もへっちゃらなんやろな。YKK APかな、それとも三協立山かな――などと考えつつ、その場を立ち去ったと記憶している。</p>


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<p>入城料惜しさの行動が悔やまれる。団体行動だったがゆえ、それも致し方ないわけですけれど。それはそうと「大阪彷徨報告書」などと銘打っておきながら、新年早々尼崎の話題から始めてしまった。そこのところは広義の大阪、06ナンバー、摂津国ということで目くじらを「立てず」にお見逃しいただきたい。それはそうと、尼崎の町工場の社長へのインタビューはわりと得意分野である。</p>


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<h4 class="wp-block-heading"><strong>たつもの、たたざるもののただならぬ一幕</strong></h4>



<figure class="wp-block-image size-full"><img decoding="async" width="750" height="1000" src="https://hentonen.net/wp-content/uploads/2024/01/de02.jpeg" alt="" class="wp-image-9295" srcset="https://hentonen.net/wp-content/uploads/2024/01/de02.jpeg 750w, https://hentonen.net/wp-content/uploads/2024/01/de02-225x300.jpeg 225w" sizes="(max-width: 750px) 100vw, 750px" /><figcaption class="wp-element-caption">（大阪市中央区）</figcaption></figure>



<p>年の初めから縁起でもないが、立とうにも立てない局面というのは誰しもやってくるものだと思う。自らを奮い立たせようにも、気持ちに身体が追いつかない。おそらく僕自身もこれから歳を重ねるにつれ、そうした煩悶が頻繁に繰り返されることになるのだろう。そのぶん、図々しいおっさんになれるなら本望だが、それはそれで難しそうに思われる。いらぬところで人に気をつかい、時としてしっぺ返しを食らう。ゴミ袋に天寿をまっとうさせようとパンパンに内容物を詰め込み、破裂させる。道の駅で買い求めた野菜の入ったポリ袋に生産者の顔と氏名が印刷されたシールを認めるや、廃棄時の断腸の思いがイメージされてつらくなる――以上のような行動ないし思考の様式が早晩に変わろうとは、なかなか想像できない。</p>


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<p>それにしても、長い長い人類史を振り返ってみてもこうも見事に「立てない」事例があったろうか。見ての通り被写体は開店祝いの花輪だが、素人目にもそれなりに上等なものであることは分かる。相応の祝意が込められていることも、もちろん理解できる。それなりの徳を積んだ人物が店を開いたのだろうというような憶測も成り立つ。だが、そんなおめでたい代物が湊町の歓楽街をやや外れたロケーションで、足場を固めるブロック塀の介添えもむなしく、これもやはり林立する高層建築がもたらしたであろうビル風の前に屈しているのだ。</p>



<p>よくよく写真の奥に目を凝らしてみてほしい。何やら卑猥な雰囲気をたたえた樹脂製品が、びくともせずに屹立しているのである。なんと皮肉な情景であろうか。大阪から尼崎に話がすり替わった流れそのままに、「たつ」とは逆の方向で話がまとまってしまった。「立つ瀬がない」とはこういうことを指すのだろうか。</p>


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<h4 class="wp-block-heading"><strong>倒立するワンカップ、そして倒立できない私</strong></h4>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="750" height="1000" src="https://hentonen.net/wp-content/uploads/2024/01/de01.jpeg" alt="" class="wp-image-9296" srcset="https://hentonen.net/wp-content/uploads/2024/01/de01.jpeg 750w, https://hentonen.net/wp-content/uploads/2024/01/de01-225x300.jpeg 225w" sizes="auto, (max-width: 750px) 100vw, 750px" /><figcaption class="wp-element-caption">（大阪市西成区）</figcaption></figure>



<p>小中高と、体育の授業は心の奥底から湧き出る憎悪の対象だった。他人の運動神経に量的評価を下すことに関して、人の道から外れた行為に思えてならなかったからだ。短距離走では「走り方がおかしい」とあざけられ、水泳では海水浴場から徒歩10分の距離に住まいながら5メートルも泳げず、球技大会ではサッカー部員に蛇蝎のごとくののしられる――巳年生まれをいいことにコジツケ的被害妄想を露呈した感はぬぐえないが、ともあれそういった失敗体験の蓄積が、僕を体育嫌いに仕立て上げたのは疑いようもない事実なのである。</p>


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<p>無論、倒立などできようはずもなかった。壁倒立などという折衷案らしきを試みても、体が床面を蹴り上げるその行為自体を拒否するばかりだった。それがどうだ、このワンカップである。ベロ酔いの象徴とでもいうべき物体が、倒立のできない僕に向かって「えへらえへら、どやどや」と迫ってくるのである。頭に血を上らせているわけだから、挑発的好戦的な態度もやむなしといったところか。本来であれば個人技であるはずの倒立が、複数本による団体競技のように展開されているあたりも、チームスポーツのおどろおどろしさを体感した身にはつらいものがある。</p>


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<p>これはいけない。あの二度と味わいたくはない悲哀と絶望に満ちた日々が、卒業アルバムにくっきりと残されたプールサイドにへたり込む小学6年生の暗澹たる様子が、年明け間もない脳裏を支配してしまうではないか。コペルニクス的転回を図ろう。ゴミをそのへんに投棄するにあたっても、作法のようなものがあるのだと（この連載はポイ捨てを推奨するものではありません）。もはやネットミームと化した伏せ丼の亜種なのだろうと。</p>



<p>自分でも収拾がつけられなくなってきたので、最後にこれだけは言っておく。このほど既婚者になったので、いよいよもってしっかり身を「立てる」必要が生じました。低音ボイスを欲している皆々さまにおかれましては、何卒よろしくお願いします。</p>


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<h4 class="wp-block-heading"><strong><strong>彷徨の記録</strong></strong></h4>



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<p>投稿 <a href="https://hentonen.net/articles/osaka-stand-aloned/">OSAKA STAND ALONE(D)【関根デッカオの大阪彷徨報告書】土佐堀通上に建つ城におののく…他</a> は <a href="https://hentonen.net">ヘンとネン</a> に最初に表示されました。</p>
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		<title>オーサカン・チルアウト・サマー【関根デッカオの大阪彷徨報告書】君は公衆浴場でチルできるか…他</title>
		<link>https://hentonen.net/articles/houkou005/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[tomimoto_admin]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 13 Sep 2023 10:01:15 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[<p>かつて読んだ吉井和哉のエッセイに「死ぬほど嫌いな夏がようやく終わりました」というような一節があった。むしろそれ以外の内容を一切覚えていないのだが、当時高校生だった僕は死ぬほど共感したものだ。暑さのために心身両面で精度が落 [&#8230;]</p>
<p>投稿 <a href="https://hentonen.net/articles/houkou005/">オーサカン・チルアウト・サマー【関根デッカオの大阪彷徨報告書】君は公衆浴場でチルできるか…他</a> は <a href="https://hentonen.net">ヘンとネン</a> に最初に表示されました。</p>
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										<content:encoded><![CDATA[
<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="1000" height="750" src="https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/09/summer01.jpg" alt="" class="wp-image-6684" srcset="https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/09/summer01.jpg 1000w, https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/09/summer01-300x225.jpg 300w, https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/09/summer01-768x576.jpg 768w" sizes="auto, (max-width: 1000px) 100vw, 1000px" /></figure>



<p>かつて読んだ吉井和哉のエッセイに「死ぬほど嫌いな夏がようやく終わりました」というような一節があった。むしろそれ以外の内容を一切覚えていないのだが、当時高校生だった僕は死ぬほど共感したものだ。暑さのために心身両面で精度が落ちる。あらゆる言動が手ぐせ頼りになる。表を歩いてみても、航続可能距離が半減しているのが分かる。いまも変わらず夏は忌み嫌うべき対象、仇敵なのである。</p>


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<p>8月も終わったが、体感的な意味での夏はまだまだ終わりそうにない。もはや亜熱帯に片足を突っ込んだに等しい本邦のクソ暑さを向こうに、空調の適切利用や水分摂取が呼びかけられているが、それら基本的な対策とは別方面からの働きかけも考えうる。偏見を承知で夏との親和性が高いと思われるのが、チルアウトと呼ばれる営みだ。酷暑を耐え忍んだうえで水平線に沈む夕日やら、スローな電子音楽やら、サウナからの水風呂やらに一抹の清涼感ないしカタルシスを求める。そうして、往々にして過ぎゆく夏の日にぼんやりとした詩情を伴った肯定的評価を下すわけである。</p>



<p>個人的な体験のみに照らせば、これらの試みはまやかしだと判断せざるをえない。なぜなら、連日の猛暑日に当てられた我が身にチルできる余裕が残されているはずはなく、暑さという現実から目をそらす手段にはなりえないからだ。チルアウト的な行動を取ったところで、汗は頰を伝い、虫酸だけが走り、声のトーンは可聴域ギリギリまで落ちる。死ぬほど嫌いな夏をやり過ごすうえで、チルアウトはあまりに無力なのである。</p>


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<p>とはいえ、なんらかの利用価値を見出せはしまいか。そう考えてこのほど、強引にでもチルアウトの名のもとに語れそうな写真を集めてみた。これらとて、暑さしのぎになんらの効力をなすものではないが、夏チル無力論者のせめてもの悪あがきとさせてほしい。ところで本連載の冒頭にはいままで、ですます調で時候のあいさつめいたものを記していたわけだけれど、思うまま書き進めていると常体になっていた。これも暑さゆえの省エネ対策とご了解願いたい。怨嗟に満ちるあまり、長くなってしまいましたけど。</p>


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<h4 class="wp-block-heading"><strong>君は公衆浴場でチルできるか</strong></h4>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="750" height="1000" src="https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/09/summer02.jpg" alt="" class="wp-image-6685" srcset="https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/09/summer02.jpg 750w, https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/09/summer02-225x300.jpg 225w" sizes="auto, (max-width: 750px) 100vw, 750px" /><figcaption class="wp-element-caption">（大阪市西区）</figcaption></figure>



<p>九条の住宅街で見かけたガスメーターである。熱エネルギーの数値化という厳然たる責務を負いながら、頭にはタオルを乗せて「いい湯だな」とでも言いたげだ。古色蒼然たるチルアウトの末に、ゆるゆるの過剰請求が来るのではあるまいか。そういえば、公衆浴場でこの手のスタイルで過ごす人とは、ついぞ居合わせたことがない気がする。そもそも、公衆浴場や銭湯とは縁遠い人生を歩んできたことに思いが至る。</p>



<p>昨今の銭湯再興ムーブメントを受け、かつての生活インフラが文化サロン然とした色彩を帯びてきた感がある。外野の印象ではあるものの、こじゃれた手ぬぐいや瓶入りの牛乳を小道具に据え、チル感が増強されている感じも受ける。表面的にでも一連の流れに乗っかる方が「界隈の人」を装ううえで得策だろう。しかし僕の場合、入浴は最低限の身だしなみの域を出ず、まれに友人から銭湯に誘われても「今日は他人の裸体を見る気分になれない」などと適当に理由をつけて回避する。誠実無比な人柄は、安直な自己演出のための欺瞞など許すはずもないのである。</p>


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<p>旅先が名の知れた温泉地だったとしても、事情は変わらない。湯船につかるのはせいぜい5分程度、僕の温泉体験は正味15分もあれば事足るのだが、これにも理由らしきがある。大学に上がる直前だったか、家族旅行で温泉旅館に泊まったときのことだ。生来の貧乏性である僕は、ここぞとばかりに約1時間を入浴に費やした。てきめんにのぼせ上がり、脱衣所脇のトイレで失神。全裸かつ無施錠というおまけつきだった。仮に人様に見つかれば、安否にかかわらず醜態をさらしていただろう。まずもってこのリスクを念頭に置く必要がある。</p>



<p>精神的にこたえた経験も暗い影を落としている。実家住まいだったころ、風呂の改修のために銭湯を利用すると、高齢の先客がドライヤーを下着にむんずと突っ込み、自らの大事な部分をブローしていたのである。説明責任を求める周囲の視線にバツが悪くなったか、「こうしやんと、極寒の紀ノ川大橋渡れやんからな！」との弁解がなされたが、論点のすり替えもはなはだしい。読者諸兄、特に被害拡大が見込まれるロン毛の諸兄には、この場を借りていちおうの注意喚起をしておきたい。</p>


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<h4 class="wp-block-heading">象とうさぎの行水に大いに学ぶ</h4>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="750" height="1000" src="https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/09/summer03.jpg" alt="" class="wp-image-6686" srcset="https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/09/summer03.jpg 750w, https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/09/summer03-225x300.jpg 225w" sizes="auto, (max-width: 750px) 100vw, 750px" /><figcaption class="wp-element-caption">（大阪市北区）</figcaption></figure>



<p>風呂に特段のこだわりのない僕からすれば、6月半ばから9月下旬にかけては行水のハイシーズンだ。夏場のガス代がほぼ基本料金のみだったこともあるほどで、強いて言うならばこの経済性にこそ、死ぬほど嫌いな季節のメリットが認められるのかもしれない――とは書いてみたものの、電気代でしっかり相殺（あるいはそれ以上）されているのだった。ほんの少しでもすきを見せてしまったことが大いに悔やまれる。</p>



<p>さて、こちらは出入橋から北新地方面に抜ける道中で出会った、象とうさぎの仲よし行水フレンズである。僕にとっての行水は文字通り焼け石に水でしかないが、ご両人の表情は実に晴れやか。まさにチルアウトの真っ最中といった爽やかさをたたえている。ただ象は分かるにしても、なぜそのお仲間がうさぎなのだろう。ざっと調べてみたところ、うさぎの水浴びは原則として推奨されないのだという。弱点を克服してまでチルな時間をともにするあたり、単なるお友達以上の関係性を疑わずにはいられない。ほんの少しでもシンパシーを寄せてしまったことが大いに悔やまれる。</p>


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<p>そんなことを考えるうち、上下に書き殴られたタギングにも合点がいく気がしてきた。うさぎへの同情か、両者への嫉妬心か、あるいは種の隔たりを超えた愛を祝福しているのか。こちらの憶測など意にも介さず、そして迫りくる撤去の日を思わせる退色さえものともせず、ご両人は能天気な笑みを浮かべるばかり。この鷹揚とした精神性にこそ、耐えがたい夏を乗り切るヒントが隠されているのかもしれない。</p>


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<h4 class="wp-block-heading">レジェンド喫茶、真夏の救済</h4>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="750" height="1000" src="https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/09/summer04.jpg" alt="" class="wp-image-6687" srcset="https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/09/summer04.jpg 750w, https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/09/summer04-225x300.jpg 225w" sizes="auto, (max-width: 750px) 100vw, 750px" /><figcaption class="wp-element-caption">（大阪市北区）</figcaption></figure>



<p>大阪駅前第1ビルの［マヅラ］といえば、泣く子も黙る大阪喫茶シーンの重鎮だ。巨大地下宇宙空間の生みの親で、100歳を超えてもなお店に立ち続けた創業者・劉盛森さんに生前、インタビューできたのはちょっとした自慢である。いつの日も店頭で「いらっしゃいませ！」と声を張り上げていたその姿を思い返すと、夏場の僕はあれほどまでに声帯を使っているだろうかと自責の念に駆られてしまう。</p>



<p>何年前のお盆だったろう、そんなレジェンド店の前を通りすがったときに、ちょっとした違和感を覚えた。お盆休みの告知文に記された日付が7月だったのだ。きっちりシャッターが下りているあたり、旧暦を用いているわけでもない。純粋にペンを持つ手に前月の名残が残っていた、ただそれだけのことであろう。実際のお盆休みは果たしていつからいつまでなのか、気にならないではないけれど。</p>



<p>とはいえ、なんとも前のめりでよろしい。梅田の一等地、メニュー表に躍るフレーズを借りるなら「駅前の高家賃の場所」に店を構えながら、来るべきチルアウト期間をこらえきれないかのような、すでにチルが始まっているかのようなゆるさは実に微笑ましい。これぞ正しいチルアウトへの向き合い方のような気がする。誰かのように揚げ足取りのような写真を撮る人も、そう多くはなかったのではないか。</p>


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<p>冒頭で「暑さしのぎになんらの効力をなすものではない」と書いたが、この写真を最後に持ってきたことでいくらか心が洗われた。さすがはレジェンド店である。来年の夏は余計な理屈をこねず、もう少しチルアウトと仲よくできる夏にしたい。顔面にたぎる脂汗すら、チルの材料であると前向きな解釈を与えてみたい。そう記したところで、2023年の夏はこれから延長戦入りだと悟り、一気に現実に引き戻されるのであった。</p>


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<h4 class="wp-block-heading"><strong><strong>彷徨の記録</strong></strong></h4>



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<p>投稿 <a href="https://hentonen.net/articles/houkou005/">オーサカン・チルアウト・サマー【関根デッカオの大阪彷徨報告書】君は公衆浴場でチルできるか…他</a> は <a href="https://hentonen.net">ヘンとネン</a> に最初に表示されました。</p>
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			</item>
		<item>
		<title>大阪レイニーブルース【関根デッカオの大阪彷徨報告書】アヒル化する錠剤に都市活性化を思う…他</title>
		<link>https://hentonen.net/articles/houkou004/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[岸田天音]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 31 May 2023 03:50:34 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[<p>先のゴールデンウィークは、わけあってまるまる東京で過ごしていた関根デッカオです。所詮は和歌山生まれの田舎者、まとまった時間を首都で過ごすとなると、都民にナメられてはなるまいとの自衛本能が働くもので（個人の感想です）、武装 [&#8230;]</p>
<p>投稿 <a href="https://hentonen.net/articles/houkou004/">大阪レイニーブルース【関根デッカオの大阪彷徨報告書】アヒル化する錠剤に都市活性化を思う…他</a> は <a href="https://hentonen.net">ヘンとネン</a> に最初に表示されました。</p>
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										<content:encoded><![CDATA[
<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="1000" height="750" src="https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/05/rain01.jpg" alt="" class="wp-image-4682" srcset="https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/05/rain01.jpg 1000w, https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/05/rain01-300x225.jpg 300w, https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/05/rain01-768x576.jpg 768w" sizes="auto, (max-width: 1000px) 100vw, 1000px" /></figure>



<p>先のゴールデンウィークは、わけあってまるまる東京で過ごしていた関根デッカオです。所詮は和歌山生まれの田舎者、まとまった時間を首都で過ごすとなると、都民にナメられてはなるまいとの自衛本能が働くもので（個人の感想です）、武装を強化すべく前もってサングラスを新調。さらに思いつく限りの派手な服装に身を固めて乗り込んだわけですが、どうにも肩透かしを食らったような気がしてなりません。</p>


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<p>たとえば高円寺などは「いっぱしにカルチャーを語れます」とでも言いたげな相好を、頑として崩してはならない街といった印象が抜けなかったわけですが、必ずしもそうではないらしい。ちょっとでも水を向けようものなら、我が国におけるテクノポップの受容とローカライズに関して延々とご高説を垂れそうな御仁は、むしろ少数派に見えました。彼らにとっては、あの高円寺さえ日常のワンシーンであり、なんら特別な感情を抱いて歩く街ではないのでしょうか。それはそれで意外であり、週末ともなれば祖母に山菜採りや家庭菜園に駆り出される少年時代を過ごした立場からすれば、余計にコンプレックスを刺激されるかのようでもありました。</p>



<p>なで肩を無理にいからせ、警戒感を露わにする自らがアホらしくなったわけですが、ともあれ早くも6月です。今回のお題は「大阪レイニーブルース」。雨の大阪で出会った野良錠剤、看板、健気な傘をぺぺっとご紹介します。</p>


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<h4 class="wp-block-heading"><strong>アヒル化する錠剤に都市活性化を思う</strong></h4>



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<p>大正駅の周辺がにわかに活気づいているらしい。もはや少し前のこととはいえ、水辺にはこじゃれた複合施設ができ、高架下や路地の飲み屋街にも新顔が増えた。ただ、僕などは保守的なところがあるため、それらになかなか足を向けられず、駅前の最適解といえば、おのずと［立呑処 大川］ということになる。人が頼むアテの分量にビビり、流れるような所作で大将にビールを手渡すバイトくんの仕事ぶりに感心する――飲み屋との付き合い方には店ごとに型らしきがあると思うが、かの店で以上の過程を欠かすことは断じてない。</p>


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<p>木津川と道頓堀川の合流地点でもある一帯は、別に飲酒を伴わずとも歩いているだけで気持ちのよいところだ。自宅のある野田からも歩ける距離なので（当社比）、近隣の九条で懇意の喫茶店［七番館］との抱き合わせでほっつき歩くこともしばしばである。雨上がりのこの日も、確かそんな流れだった。親水空間の名をほしいままにする遊歩道に、見知った錠剤がガラス片ごと散乱していたのである。</p>


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<p>水を含んだ錠剤はこんな姿を呈するのかというのが、率直な第一印象だ。一つひとつがまるでマカロンのように膨張し、垢抜けしつつある界隈の雰囲気と歩調を合わせているようにも取れる。あるいはマカロンの溝にあたる部分から有効成分ホニャララが溶け出し……のような理屈でもあるのだろうか。そんなことを考えもしたが、薬事法抵触のリスクを鑑みるに必要以上に紙幅を費やすことはやめておきたい。これが職業倫理というものなのだろう。</p>


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<p>さておき、川べりというロケーションがそう思わせるのだろうか。丸みを帯びたフォルムは例年、大阪の水辺でカルト的なファンを集めるラバー・ダックを想起させなくもない。中之島、北加賀屋にやってくるのが定例化しているが、数のうえではこちらが圧倒的に優勢だ。ロケハンはすでに済んでいる。これを弾みに大正への誘致活動が盛り上がることを期待したい。有力者のみなさん、いかがですか。</p>


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<h4 class="wp-block-heading"><strong>“西天下茶屋の母”に最接近した</strong></h4>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="750" height="1000" src="https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/05/rain03.jpg" alt="" class="wp-image-4686" srcset="https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/05/rain03.jpg 750w, https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/05/rain03-225x300.jpg 225w" sizes="auto, (max-width: 750px) 100vw, 750px" /><figcaption class="wp-element-caption">（大阪市西成区）</figcaption></figure>



<p>西天下茶屋というのは実にすばらしい街である。いわゆる都心の下町ながら電車は1時間に2本、花園町方面から歩くにしてもそれなりに時間を要するので、喫茶店にせよ、精肉店にせよ、外界の視線を度外視した通常運行の大阪を演じているのだ。反面では大正に抜ける渡船の乗り場から近いとあり、エンターテインメント性も存分に担保されている。そういった次第で遠方から来客（同性）があるたびに一緒に出かけ、いつ訪れるやもしれぬ望ましいデートの予行演習としてきた。何事も備えは怠らないようにしたいものである。</p>


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<p>大阪市内の商店街の多くがそうであるように、西天下茶屋にも街を南北に貫くアーケードが存在する。つまりは全天候型のコンテンツがそこにあるわけだが、雨に濡れた脇道にふと視線をやると、ただひとえに「相談所」を名乗る看板が目に入った。結婚なのか、法律なのか、はたまた市政なのか、何を専門にしているのか、まるで判断がつかない。勘亭流の使用をもって何かを察せよということか。残念ながら、それがかなうほどの見識はない。</p>


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<p>識者の意見を仰ぎたいところだが、実はそれだけ広範な悩みに答えられるとの自負の表れかもしれない。看板が示すその先に、結婚にも法律にも市政にも明るい「西天下茶屋の母」が待っている可能性は、決して排除できない。ここでうじうじと考えを巡らせず、堂々とその門を叩いた末に開ける未来も、きっとあるはずだと信じたい。知らんけど。</p>


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<h4 class="wp-block-heading"><strong>顧客志向はショッキングピンク</strong></h4>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="750" height="1000" src="https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/05/rain04.jpg" alt="" class="wp-image-4687" srcset="https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/05/rain04.jpg 750w, https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/05/rain04-225x300.jpg 225w" sizes="auto, (max-width: 750px) 100vw, 750px" /><figcaption class="wp-element-caption">（大阪市西成区）</figcaption></figure>



<p>先日、京橋のさる人気立ち飲み店の前を通りかかると、開店前から目算200名近い人々が行列をなしているのを目撃し、驚嘆した。人の行動に口を挟むべくもないが、アルコールを伴う店でいつ終わるともしれぬよその酒宴を待ち続ける胆力に恐れ入ったのである。</p>



<p>一方、こちらの写真は阪堺今池電停の直下。ここ数年のうちに並びのホルモン店の人気が炸裂し、おいそれと立ち寄れる状態ではなくなったことを知る読者諸賢も少なくないと思う。いずれの店に行くにせよ、待ち時間に飲酒を我慢できる自信はない。京橋であれば［京屋本店］、今池であれば［橋本酒店］あたりの大箱に流れるかもしれない。こうなると意思が堅固なのか薄弱なのか、自分でもいよいよ分からなくなってくる。</p>


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<p>経営的な観点からも、ファストパスを導入してはどうかなどと老婆心が首をもたげたところで、本題である。洋品店の軒先、行列とは反対のテントとテントの切れ目に生じた空白を埋めるかのように、ショッキングピンクの傘が渡されていたのだ。<a rel="noreferrer noopener" href="https://goo.gl/maps/T7A5Kv2ofLpt7pYM6" target="_blank">ストリートビュー</a>を確認すると、少なくとも2015年12月時点から、いくらか控えめな色合いのパラソルが設置されてきたこと、その直下にびっしり商品が陳列されていたことが分かる。天候にかかわらず、より多くの選択肢を提示せんとの心配りに、思わず目頭が梅雨入りを迎えそうになる（もう少し気の利いたことを言いたかったが、そこはお笑いの素養がないので堪忍してほしい）。</p>


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<p>極限まで矮小化された「西成イメージ」を一手に引き受けるこのあたりから新世界にかけては、僕が飲酒を習慣化させる契機を与えてくれた場所だが、空前のホルモンバブルが勃興して以来、足が遠のいていた。だが、そのすぐかたわらでは地元の需要を満たそうという、変わらぬ商いが展開されていた。折しも「ベタなものを体験してこそ、変化球について語れる」というような話を聞き、膝を打ったばかりだ。いまこそ大見得を切って心斎橋なり、三ツ寺なり、裏なんばなりに突撃すべきなのかもしれない。先般、そうした目的意識のもとに竹下通りから裏原を歩いたところ、まずまず疲弊してしまったわけですが。</p>


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<h4 class="wp-block-heading"><strong><strong>彷徨の記録</strong></strong></h4>



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<p>投稿 <a href="https://hentonen.net/articles/houkou004/">大阪レイニーブルース【関根デッカオの大阪彷徨報告書】アヒル化する錠剤に都市活性化を思う…他</a> は <a href="https://hentonen.net">ヘンとネン</a> に最初に表示されました。</p>
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			</item>
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		<title>摂津道端民俗図会【関根デッカオの大阪彷徨報告書】センタリング駐輪よ、どこまでも…他</title>
		<link>https://hentonen.net/articles/houkou003/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[岸田天音]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 20 Mar 2023 07:51:56 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[<p>年度末、読者諸賢は忙しくされていることと存じます。ようやく春めいてきたわけですが、筆者の心がそれに連動しているかというと決してそうではありません。大阪港周辺で立ち飲みを3軒ハシゴして中央線に乗り込み、見事に惰眠をむさぼっ [&#8230;]</p>
<p>投稿 <a href="https://hentonen.net/articles/houkou003/">摂津道端民俗図会【関根デッカオの大阪彷徨報告書】センタリング駐輪よ、どこまでも…他</a> は <a href="https://hentonen.net">ヘンとネン</a> に最初に表示されました。</p>
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										<content:encoded><![CDATA[
<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="1000" height="750" src="https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/03/dekkao_01.jpg" alt="" class="wp-image-3682" srcset="https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/03/dekkao_01.jpg 1000w, https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/03/dekkao_01-300x225.jpg 300w, https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/03/dekkao_01-768x576.jpg 768w" sizes="auto, (max-width: 1000px) 100vw, 1000px" /></figure>



<p>年度末、読者諸賢は忙しくされていることと存じます。ようやく春めいてきたわけですが、筆者の心がそれに連動しているかというと決してそうではありません。大阪港周辺で立ち飲みを3軒ハシゴして中央線に乗り込み、見事に惰眠をむさぼって大阪平野を生駒山のふもとまで横断してしまった直後、自戒の念からなかなかそういう気にはなれないわけです。</p>


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<p>荒れた生活を送っているかのようですが、いちおうやるべきことはやっています。確定申告も済ませました。原稿も巻きで納品しました。目当ての飲み屋でYouTuberが撮影しているのを見て、今日のところはやめておこうと極めて冷静なジャッジを下しもしました。これらをもって自尊心を保てるところに、精神面の燃費のよさを感じずにはいられません。</p>


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<p>さて、今回のテーマは「摂津道端民俗図会」。市井の人々により形づくられたいろいろの生活文化をレポートしたく思います。</p>



<h4 class="wp-block-heading"><strong>センタリング駐輪よ、どこまでも</strong></h4>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="750" height="1000" src="https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/03/dekkao_02.jpg" alt="" class="wp-image-3677" srcset="https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/03/dekkao_02.jpg 750w, https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/03/dekkao_02-225x300.jpg 225w" sizes="auto, (max-width: 750px) 100vw, 750px" /><figcaption class="wp-element-caption">（大阪市福島区）</figcaption></figure>



<p>僕が暮らす野田、さらには近隣の九条、四貫島、春日出あたりの商店街には、街路のど真ん中に自転車を停め置く文化が存在する。自転車の一列縦隊を隔てて、買い物中のみなさんが自然に交通整理されるわけだ。あくまで個人の感想の域を出ないのだけれど、これは大阪市内でもウエストサイドに顕著な現象のように思われる。行儀がいいのか悪いのかは判然としないものの、周囲がそうしている以上は合わせざるをえない。それが社会性というものなのだろうと自らを納得させ、4リットルの焼酎（大五郎より廉価なもの）を積載したマイバイクを隊列に加えている。</p>


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<p>一方、こちらは野田新橋筋商店街から徒歩5分ほど、新なにわ筋を中之島方面に南下していた際に見かけた孤高のママチャリである。およそ商店街マナーがおよばないであろう歩道に単騎、商店街マナーを体現する度胸に面食らったものだ。違法駐輪と断じるのはたやすいが、折り目正しくタイルの目地に沿って駐輪するさまに注目してほしい。そこにはある種の理性さえ感じることができまいか。特定の文化への過剰な適応が、生真面目なまでの遵法意識が、このアンビバレントな光景を生んだのではあるまいか（自身の原稿において、初めて「アンビバレント」という言葉を使えてうれしい。やったね！）。</p>


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<p>ところで、野田新橋筋商店街には僕のことを見かけるたびに「薄汚いロン毛やな」とのかわいがりを入れる八百屋のおばさんがいる。その律儀さには大いに学ぶべきだと思うし、直截な意見に耳を傾ければ人生が好転するのかもしれない。実際にロン毛は人を選ぶ。それゆえ、恋愛市場における機会損失が生じている可能性も否定できない。とはいえ、ロン毛由来の情報量が仕事につながることもある。ルックスと仕事ぶりのギャップによって、商売が成り立っている面もある。何よりいまさら断髪してしまうと、自己同一性を失いかねない。つい先日、さる立ち飲み屋で居合わせたロン毛青年と、そういう話をしていた。お互いにリスクを取らない、堅実なロン毛でありたいものだ。</p>


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<h4 class="wp-block-heading"><strong>都市型ミニマル園芸にのけぞる</strong></h4>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="750" height="1000" src="https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/03/dekkao_03.jpg" alt="" class="wp-image-3678" srcset="https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/03/dekkao_03.jpg 750w, https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/03/dekkao_03-225x300.jpg 225w" sizes="auto, (max-width: 750px) 100vw, 750px" /><figcaption class="wp-element-caption">（大阪市東成区）</figcaption></figure>



<p>大阪にせよ東京にせよ、大都市圏の下町と見なされるエリアには、明らかにオーディエンスの視線を意識した園芸というのが散見される。車社会のスピード感では看過されるであろう緑化活動が、時速4キロでの移動を前提とした自己表現が、そこここに見受けられるのである。庭を持てないがゆえの工夫が感じられることもしばしばで、否応なしにいじらしい気分にさせられる。そうした文化の極致ともいうべきものが、鶴橋と今里の中間あたりに位置する民家の軒先に鎮座していた。DIY箱庭ラックである。</p>


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<p>力作を前に、思わずため息が漏れる。ベニヤ板と角材を組み合わせ、その天面に排水用の穴をうがち、ペットボトルというミニマルな空間を最大限に活用する様子は、実に都会的だ。どこか南船場の［オーガニックビル］に似た精神性が感じられるし、制作者の甲斐甲斐しい人柄もうかがわれる。SDGs的にいえば「気候変動に具体的な対策を」だし、「陸の豊かさも守ろう」だ。文字通りの草の根活動が、平野川を西へ少し入った路地にひっそりと展開されているというわけである。</p>


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<p>こうやって植物を愛でるという営為は、心にそれなりのゆとりがないと成立しえないと思う。すでに結婚し、落ち着くべきところに落ち着いた同世代の友人の多くは、男女を問わず花や観葉植物を愛でるフェーズに突入したらしく、そのことをもって日々の潤いとしている。かたやライフステージ周回遅れの僕はアルコールを慰めにするばかりで、俗っぽい生活態度は一向に改まりそうにない。そこを改革してこそ、世に言う「ていねいな暮らし」を実践してこそ、より高邁な人生経験が積めるのではあるまいか。あるいは「何気ない日常に感謝◎」できるのではなかろうか。そんなふうに自省しつつも、結局は赤提灯に吸い寄せられる人間臭さをこそ評価してほしい――というのは甘えが過ぎますかね。</p>


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<h4 class="wp-block-heading"><strong>住宅街の片隅に異界への入口を見た</strong></h4>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="750" height="1000" src="https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/03/dekkao_04.jpg" alt="" class="wp-image-3679" srcset="https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/03/dekkao_04.jpg 750w, https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/03/dekkao_04-225x300.jpg 225w" sizes="auto, (max-width: 750px) 100vw, 750px" /><figcaption class="wp-element-caption">（大阪市福島区）</figcaption></figure>



<p>猫よけのペットボトルというのは別段珍しいものではないが、こうも無作為に並べられているケースはあまり見たことがない。いや、むしろ猫の行動パターンをAIに学習させたうえでのフォーメーションなのだろうか。向かって右側に集中して配置されているあたり、ヤクルトの村上宗隆、ないしは阪神の佐藤輝明のような左の強打者を意識した守備シフトのようにも思われる。村上宗隆という選手については、かねて横山大観の「無我」に通ずるルックスだと主張しているが、誰からも同意を取りつけられない。極めて遺憾である。</p>


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<p>強引な比喩をしてはみたものの、もはや野球が万人の知るユニバーサルデザインな話題だった時代は終焉を迎えた。中学校進学を目前に控えた2001年、若松ヤクルトが日本一に輝いた年の開幕戦を横浜スタジアムに観戦し、見知らぬおじさんと抱き合いながら、なぜか大泣きで勝利を祝した話をしたところで、誰も喜ばないのである。</p>



<p>厳しい現実を直視したうえで、視線を手前に移してみよう。近づく者を拒むかのようなタイガーロープが目につく。ごていねいにも、紙垂を思わせるビニールテープまでくくりつけられている。新手の民間信仰だろうか。にわかに物々しげな、ここが禁足地であるかのような雰囲気が漂ってくる。村上シフトが、サトテルシフトが、セイバーメトリクスに基づく理論野球が、途端にスピリチュアルな性格を帯びて迫ってくる。ひとつ前の段落はなんだったのか。懲りずに野球の話に結びつける自らの浅はかさを、これでもかとばかりに再認識させられる。</p>


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<p>ここはいっそのこと、政治的なスタンスも表明して男らしさを顕示した方がいいのではないか。そこまでのものはありませんけど。ものはついでと、スピリチュアルな男女交際に巻き込まれそうになった過去にも言及しそうになったわけだが、それも控えることにしたい。恋愛にチャクラの開閉を持ち込みたくはない。こうして、物事を穏便に済ませるためのリテラシーというのも、30代も半ばを迎えたロン毛に求められる大事な素養なのだと思っている。</p>


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<h4 class="wp-block-heading"><strong><strong>彷徨の記録</strong></strong></h4>



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<p>投稿 <a href="https://hentonen.net/articles/houkou003/">摂津道端民俗図会【関根デッカオの大阪彷徨報告書】センタリング駐輪よ、どこまでも…他</a> は <a href="https://hentonen.net">ヘンとネン</a> に最初に表示されました。</p>
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			</item>
		<item>
		<title>新春！浪花うさぎ三景【関根デッカオの大阪彷徨報告書】巧みな商品企画に乗せられて……他</title>
		<link>https://hentonen.net/articles/houkou002/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[岸田天音]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 13 Jan 2023 11:40:25 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[<p>明けましておめでとうございます。去る1月2日、34歳の誕生日を迎えた関根デッカオです。祖母などは、初孫が三十路も半ばを過ぎても頭髪を伸ばし続け、ネクスト初孫の兆しすら感じさせぬまま、ふらふらしていようとは考えてもみなかっ [&#8230;]</p>
<p>投稿 <a href="https://hentonen.net/articles/houkou002/">新春！浪花うさぎ三景【関根デッカオの大阪彷徨報告書】巧みな商品企画に乗せられて……他</a> は <a href="https://hentonen.net">ヘンとネン</a> に最初に表示されました。</p>
]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/01/IMG_5941-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-1608" srcset="https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/01/IMG_5941-1024x768.jpg 1024w, https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/01/IMG_5941-300x225.jpg 300w, https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/01/IMG_5941-768x576.jpg 768w, https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/01/IMG_5941.jpg 1200w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>明けましておめでとうございます。去る1月2日、34歳の誕生日を迎えた関根デッカオです。祖母などは、初孫が三十路も半ばを過ぎても頭髪を伸ばし続け、ネクスト初孫の兆しすら感じさせぬまま、ふらふらしていようとは考えてもみなかったと思います。気づけば「四捨五入すれば30」とうそぶける期間も、残り1年を切ってしまいました。</p>


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<p>誕生日アピールもそこそこに（ちなみに昭和64年生まれです）、2023年はうさぎ年ということで、今回のテーマは「新春！ 浪花うさぎ三景」としました。ところで、うさぎと聞くと関根姓の僕には、どうしてもラビット関根の顔が思い起こされます。</p>


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<p>今年こそ、関根勤、関根麻里父子に次ぐ第三の関根を目指すうえで弾みのつく1年にしたい。特定の血族にのみ、関根姓を代表させてよいはずがない。酒席にて安直に「ラビット」「つとむ」などとあだ名される現況を、早々に打ち砕かねければなるまい……。</p>



<p>そう鼻息を荒くしていたところ、亡き関根潤三御大の存在を思い出しました。ヤクルトファンとしてどうなんだ。</p>


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<h4 class="wp-block-heading"><strong>巧みな商品企画に乗せられて……</strong></h4>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="768" height="1024" src="https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/01/EZQ0jgHVAAEL6Jm-768x1024.jpg" alt="" class="wp-image-1609" srcset="https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/01/EZQ0jgHVAAEL6Jm-768x1024.jpg 768w, https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/01/EZQ0jgHVAAEL6Jm-225x300.jpg 225w, https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/01/EZQ0jgHVAAEL6Jm.jpg 900w" sizes="auto, (max-width: 768px) 100vw, 768px" /><figcaption class="wp-element-caption">（大阪市浪速区）</figcaption></figure>



<p>企画担当者には、果たしてどういった意図があったのか――なんばから大国町方面へと南下する道すがら、ある建物の外壁に貼りつけられたうさぎに思わず仰天した。世が世だけに、詳細な言語表現を試みるのはリスキーかもしれない。うさぎの旺盛な繁殖力について話を聞いたことがあるが、そうした縁起のよい情報がこのフックのコンセプトに反映されているのだろうか。</p>


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<p>改めて注視してみると、大胆なフォルムとは対照的な柔らかい表情に目がいく。時間経過に伴う汚れは、過ぎ去りし牧歌的な時代が、思い切った商品企画の背中を押したことを想像させる。左後ろ足のやたら自由な表現には、どこかアンフォルメルな色合いを感じなくもない。フックとしての機能を放棄し、劣化を受け入れつつ純粋な造形物として空間を占めるさまは、コンセプチュアルアートに違わぬ存在感で、見る者を惹きつけてやまない。</p>



<p>ひるがえって現代はどうだ。とかく息苦しい場面が多い。人の家で「ちょっと用事あるから（テレビで）YouTubeでも見といて」と言われ、工場見学の動画を繰り返し視聴しようものなら、「履歴が荒れた」と大目玉を食らうことさえある、そんな世の中である。このうさぎに込められた広義のおおらかさに、我々はもっと学ぶべきものがあるのではないか。</p>


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<p>こじつけの限りを尽くしながら、大阪における蘭州牛肉麺のパイオニア［周記蘭州牛肉面］にたどり着く。卓上のケースから紙ナプキンを取り出そうとすると、天地逆さまに収納されていることに気づく。日本式の商習慣に媚びないこの店にもまた、大陸的なおおらかさを見出すのであった。</p>



<h4 class="wp-block-heading"><strong>モヒカンうさぎに去りし日を思う</strong></h4>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="768" height="1024" src="https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/01/IMG_9665-768x1024.jpg" alt="" class="wp-image-1611" srcset="https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/01/IMG_9665-768x1024.jpg 768w, https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/01/IMG_9665-225x300.jpg 225w, https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/01/IMG_9665.jpg 900w" sizes="auto, (max-width: 768px) 100vw, 768px" /><figcaption class="wp-element-caption">（大阪市福島区）</figcaption></figure>



<p>僕が暮らす野田周辺には、戦災をくぐり抜けた町家や長屋が多く残されており、散歩する動機に事欠かない。大阪駅から環状線でわずか5分のところに、そうした光景が広がる様子を「のどか」と言い表したこの街の住人がいたが、実にうまい形容だと思う。梅田の喧騒は言わずもがな、福島や天満のあのバルバルした雰囲気にもなじめない（※）。かといって、交通と飲酒の便は捨てがたい。そういった次第で、人はのどかでいて便利な野田に行き着くのではないかと考えている。さりとて、家並みだけでは飽き足らない僕は、散歩の合間にしばしば視線を落とす。人の足元ではなく自らの足元を見るあたりに、うそをつけない実直な人柄がしのばれるというものだ。</p>


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<p>※バルバル：［副］（スル）高架下や路地などに、こじゃれたバルないしそれに近しい店舗が林立し、関根が勝手に萎縮するようなさま</p>



<p>しょうもない脱線はさておき、野田の路上で見かけた円筒形のプラスチック容器である。おもちゃか何かを収納していたのだろうか。見ての通り、一輪車を乗りこなすうさぎが描かれているが、アイデンティティの源泉である耳付近は切除され、わずかに写り込む「BUNNY」の文字がなければ、スヌーピーやポチャッコの親戚筋かのようだ。代わって顔をのぞかせるサボテンはモヒカンさながらで、車輪付近に付着した泥はスピードの出しすぎを思わせる。加えて左手にはなぜかステッキを引っ掛けているが、車輪に巻き込む危険性等々を顧みないのか。いずれにしても相当なパンクスなのだろう。</p>


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<p>中学校から大学にかけて、バンド活動をともにした岡田という男がいる。関根の才能に限界を感じたらしく、やがて彼はバンドを脱退するが、次なる可能性を求めたのがまさにパンクだった。たもとを分かった岡田は、ホームセンターで購入したくさりを腰からぶら下げるようになり、手元がわずらわしくなったのか楽器も手放してピンボーカルに。音痴も矯正され、ややあって寝屋川のパンクアイコンに登り詰めたらしい――というのも10年近く前の話で、いまや彼も一児の父である。経済観念のきっちりしたパンクロッカーに脱兎のごとく追い抜かれても、僕は変わらずヘラヘラしている（どうぞお幸せに）。</p>


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<h4 class="wp-block-heading"><strong>群れからはぐれたうさぎが一羽</strong></h4>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="768" height="1024" src="https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/01/IMG_0543-1-768x1024.jpg" alt="" class="wp-image-1612" srcset="https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/01/IMG_0543-1-768x1024.jpg 768w, https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/01/IMG_0543-1-225x300.jpg 225w, https://hentonen.net/wp-content/uploads/2023/01/IMG_0543-1.jpg 900w" sizes="auto, (max-width: 768px) 100vw, 768px" /><figcaption class="wp-element-caption">（大阪市西成区）</figcaption></figure>



<p>道路工事現場などで、動物モチーフのガードフェンスがずらりと並ぶようになって久しいが、このうさぎはどうやら隊列から引き離されてしまったらしい。野生のうさぎは群れをなして生活するという。そのことを思えば、たった1羽でポツンと任務を遂行する姿は、あまりに悲しげだ。飛田新地をやや北に行った上町台地の崖下というロケーションが、ビジネスパートナーが無機質なカラーコーンに変わった現実が、哀感をさらに増幅させる。</p>


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<p>近隣ではここ最近、有名物件であるところの旅館［明楽］が取り壊されるなど、老朽化した建物の解体が進められてきた。僕がこのあたりに通うようになったのは、とある放送局でカメラアシスタントをしていたとき、つまりこれも10年ほど前のことだ。明け勤務を終えては新世界に繰り出し、自らが取材したニュース映像を見つつ飲酒したのち、山王付近を散歩するのがルーチン化していたが、往時に比べて古い建物の数は明らかに減少した。再開発の流れは、確かに加速しているというわけだ。あくまで推測の域を出ないが、解体現場で用いられたガードフェンスがその任を解かれた結果、バラバラになって孤独な余生を過ごしているのかもしれない。</p>


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<p>せめてもの救いは、酒井法子のヒットソングにあるような「うさぎは寂しいと死んでしまう」との言説は、どうやらデマらしいということだ（もっともこちらは碧くないが）。ただ、個人的にはあの歌詞ほど健気にはなれそうもない。きちんと現世利益を追い求める、そういう1年にしたく思う年頭である。</p>



<h4 class="wp-block-heading"><strong><strong>彷徨の記録</strong></strong></h4>



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<p>投稿 <a href="https://hentonen.net/articles/houkou002/">新春！浪花うさぎ三景【関根デッカオの大阪彷徨報告書】巧みな商品企画に乗せられて……他</a> は <a href="https://hentonen.net">ヘンとネン</a> に最初に表示されました。</p>
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			</item>
		<item>
		<title>大阪青空テレワークガイド【関根デッカオの大阪彷徨報告書】誘惑のリバーサイドオフィス…他</title>
		<link>https://hentonen.net/articles/houkou001/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[岸田天音]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 01 Dec 2022 03:03:00 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[<p>初めましての方も、そうでない方もこんにちは。大阪で取材執筆業を営むとともに、散歩愛好家を自称する関根デッカオといいます。顔がでかいので「デッカオ」を名乗っているロン毛です。気がつくと10キロ以上歩いてしまうくせがあり、友 [&#8230;]</p>
<p>投稿 <a href="https://hentonen.net/articles/houkou001/">大阪青空テレワークガイド【関根デッカオの大阪彷徨報告書】誘惑のリバーサイドオフィス…他</a> は <a href="https://hentonen.net">ヘンとネン</a> に最初に表示されました。</p>
]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://hentonen.net/wp-content/uploads/2022/11/デッカオ-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-533" srcset="https://hentonen.net/wp-content/uploads/2022/11/デッカオ-1024x768.jpg 1024w, https://hentonen.net/wp-content/uploads/2022/11/デッカオ-300x225.jpg 300w, https://hentonen.net/wp-content/uploads/2022/11/デッカオ-768x576.jpg 768w, https://hentonen.net/wp-content/uploads/2022/11/デッカオ.jpg 1200w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>


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<p>初めましての方も、そうでない方もこんにちは。大阪で取材執筆業を営むとともに、散歩愛好家を自称する関根デッカオといいます。顔がでかいので「デッカオ」を名乗っているロン毛です。気がつくと10キロ以上歩いてしまうくせがあり、友人からは「そこを矯正しない限りモテない」と極めて真っ当な指摘をたまわりますが、どうにも直りそうにありません（理由はそれだけではない気もする）。</p>


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<p>さて今回、生まれて初めて「連載」の名のもとに文章をしたためるチャンスを得ました。端的にいって、非常に浮き足立っています。この「関根デッカオの大阪彷徨報告書」では、僕が散歩の途上に見つけたあれこれを、毎回ひとつのキーワードに沿って紹介していきます。サービスの黎明期からほぼ毎日のように投稿を続けるも、頑として「正方形」「ハッシュタグなし」のスタイルを貫いてきた<a href="https://www.instagram.com/sekinedeccao/">インスタグラム</a>が、いよいよ収拾のつかない事態になってきたので、たいへんいい機会だととらえています。</p>



<p>記念すべき第1回のテーマは「テレワーク」。長引くコロナ禍、大阪の路上に花開いた実に開放的な仕事環境を紹介していきたく思います。</p>


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<h4 class="wp-block-heading"><strong>誘惑のリバーサイドオフィス</strong></h4>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="768" height="1024" src="https://hentonen.net/wp-content/uploads/2022/11/デッカオ4-768x1024.jpg" alt="" class="wp-image-534" srcset="https://hentonen.net/wp-content/uploads/2022/11/デッカオ4-768x1024.jpg 768w, https://hentonen.net/wp-content/uploads/2022/11/デッカオ4-225x300.jpg 225w, https://hentonen.net/wp-content/uploads/2022/11/デッカオ4.jpg 900w" sizes="auto, (max-width: 768px) 100vw, 768px" /><figcaption class="wp-element-caption">（大阪市此花区）<br></figcaption></figure>
</div>


<p>西九条から安治川の堤防沿いを東に歩いていると、唐突にオフィスチェアが捨て置かれているのを見かけた。淡い緑が周囲の景観にやたらとなじみ、不法投棄を思わせないエバーグリーンな雰囲気を演出する。リバーサイドでテレワーク――申し分ない環境に思えるが、堤防に視線をはばまれて川の流れや行き交う船の様子は望むべくもない。高さ調整でどうにかできるような、もはやそんな甘っちょろい段階にはない。運動神経に不安があるので、踏み台にするのもいまひとつ自信がない。</p>


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<p>何よりロケーションが危険だ。僕が平素から管を巻く西九条は、アルコールの誘惑がすぐそこに迫る。具体名を挙げれば、［居酒屋グルメ せぞん］がそれである。環状線の高架下、いかにも古式ゆかしい日本の飲み屋然とした外観なのだが、なぜかシャリアピンステーキやカルパッチョが堂々のレギュラーを張る、恐るべき古参店なのだ。</p>


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<p>串カツは5本でわずか300円、タネもでかい。1本あたりに換算すれば、おそらく府内でも最安値クラスではないか。ほかのアテも500円を超えることはそうそうない。かつてホテルで腕を磨いたと伝え聞くマスターの手になる品々は、当然うまい。酒も安い。チューハイが関根の好みを察してか甘くない。つまりは食事の邪魔をしない。総合的な見地からして、どうかしているのである（褒めている）。</p>



<p>そういった次第で、ここにいるようでは遅くとも18時までには仕事を撤収せねばならない。そのころには見知った顔もやってくるはずだ。無論、以降の修正対応や打ち合わせ等々は丁重にお断りせねばならない。テレワークとは、かくも難しいものなのか。</p>



<h4 class="wp-block-heading"><strong>嗚呼、追憶のマルチディスプレイ</strong></h4>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="768" height="1024" src="https://hentonen.net/wp-content/uploads/2022/11/デッカオ3-768x1024.jpg" alt="" class="wp-image-535" srcset="https://hentonen.net/wp-content/uploads/2022/11/デッカオ3-768x1024.jpg 768w, https://hentonen.net/wp-content/uploads/2022/11/デッカオ3-225x300.jpg 225w, https://hentonen.net/wp-content/uploads/2022/11/デッカオ3.jpg 900w" sizes="auto, (max-width: 768px) 100vw, 768px" /><figcaption class="wp-element-caption">（大阪市淀川区）</figcaption></figure>
</div>


<p>続いては、新大阪の路上に放り出されたマルチディスプレイである。フェンスを隔てた向こう側は、JR西日本の車両基地。団体用の客車、事業用車などあまり見かけない車両が留め置かれていることに加え、少し視線を上げれば新幹線が高架をかすめていくとあり、鉄道趣味の人にはたまらないだろう。いや、あるいはテレワークどころの騒ぎではないかもしれない。被写体そのものは配置にくせがあるとはいえ、「リモートワーク＝ラップトップ」との思い込みを是正してくれる点も見逃してはなるまい。</p>


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<p>ところで新大阪のマルチディスプレイといえば、個人的にはどうしてもかつてのアルバイト先が思い起こされる。およそ10年ほど前、しがないバンドマンだった僕は新大阪のとあるIT企業に勤務し、アダルトサイトの管理で得た収入を活動資金に当てていた。業務内容について詳しい言及は差し控えるが、スタッフ1名につき6面ものディスプレイが用意された作業環境は、どこか製鉄所や発電所の中央制御室を思わせる何かがあり、出勤のたびに何やら大それたことをしている気分にさせられた。</p>


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<p>千手観音もかくやという心境だったが、我々が制御していたのは見知らぬ誰かの根源的な欲求だ。座り続けの作業がたたって腰痛が加速するのは、なんとも皮肉な現実であった。ピンク色に染まる画面を前に粛々と与えられた仕事をこなす。その成果でもって楽器を購入し、自主制作のCDを世に送り出し、（未だに）在庫をだぶつかせ、めげずに化粧道具一式を揃えていたのである（すかんちの影響をモロに受けたバンドだった）。</p>



<p>当時の僕は阪急十三東口、ストリップ小屋の至近に位置する家賃3万円あまりのワンルーム住まい。エレベーターはなかった。雨の日ともなれば、隣人は必ずギターを持ち出して聴いたことのないバラードを歌っていた。レパートリーはその1曲のみだったものの、壁越しにもはっきり分かるやたら技巧的なギターワークには感服しきりだった。彼の音楽性を素直に取り入れていれば、僕の未来はまた違ったものになっていたかもしれない。</p>



<p>――テレワークから話が逸れてしまった。かのIT企業の消息こそ追えるものの、彼の現状はようとして知れない。いまも元気にしているだろうか。</p>


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</div>


<p></p>



<h4 class="wp-block-heading"><strong>新大阪にテレワークの縮図を見た</strong></h4>


<div class="wp-block-image">
<figure class="aligncenter size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="768" height="1024" src="https://hentonen.net/wp-content/uploads/2022/11/デッカオ2psd-768x1024.jpg" alt="" class="wp-image-536" srcset="https://hentonen.net/wp-content/uploads/2022/11/デッカオ2psd-768x1024.jpg 768w, https://hentonen.net/wp-content/uploads/2022/11/デッカオ2psd-225x300.jpg 225w, https://hentonen.net/wp-content/uploads/2022/11/デッカオ2psd.jpg 900w" sizes="auto, (max-width: 768px) 100vw, 768px" /><figcaption class="wp-element-caption">（大阪市淀川区）</figcaption></figure>
</div>

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<p>こちらも新大阪だが、マルチディスプレイを発見した線路沿いよりはるかに人の往来が多い新御堂筋に面したビルの前である。このまま北へ向けて5分も直進すれば、府内でもとびきりゴージャスなサンドイッチを提供する喫茶店［男爵］に行き当たる（関根調べ）――そんな植え込みのかたわらに、ワイヤレスマウスが堂々鎮座していた。この手の写真を見せるたびに「自分で置いたんちゃうん？」との邪推を投げかけてくる人がいるが、やらせに走るのは趣味ではない。そこまで準備がいい方でもない。</p>


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<p>それにしても、である。出張で大阪を訪れたビジネスマンの忘れ物であろうか。いかにも新大阪らしい情景と解釈することもできそうだ。次のアポイントメントまで時間がなく、追い込みのテレワークを強いられたがゆえの別れ。二度と果たされることのないペアリング。場所を選ばず働ける時代が生んだこの悲哀。落ち着いて背後に目をやれば、すっかり葉を落とした街路樹の過剰なまでの演出効果。いろいろの思いが徒党をなして去来し、思わず胸が苦しくなる。</p>



<p>が、その一方でやけにスケールの大きい絵に見えなくもない。屋根のない環境下、ほぼグラウンドレベルに置かれたマウスには、単なる入力機器の域を超えた万能感がみなぎるように思えるのだ。操作されているのは、むしろこちらではないか。16:9の画面などやすやすと抜け出し、どこにいても断じて逃れることのできない職責へ、我々を駆り立てようとしているのではあるまいか……！</p>



<p>まとめに向かうはずが、いよいよまとまらなくなってきてしまった。そういえば、マウスパッドはいつのころから廃れてしまったのだろう。</p>


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<h4 class="wp-block-heading"><strong>彷徨の記録</strong></h4>



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<p>投稿 <a href="https://hentonen.net/articles/houkou001/">大阪青空テレワークガイド【関根デッカオの大阪彷徨報告書】誘惑のリバーサイドオフィス…他</a> は <a href="https://hentonen.net">ヘンとネン</a> に最初に表示されました。</p>
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