⸺そのアウターは?
ISSUETHINGの1stシーズンに作られたミリタリージャケット。全く面識のなかったデザイナーから「僕が作った服なので、良かったら着てみてください」って、いきなりこのジャケットと手紙が届いたんです。とても気に入って、デザイナーに直接会って、僕のセレクトショップで受注会を開催することに。そのとき、このブランドが世の中に初めて並んだんです。今では毎シーズンアイテムをセレクトしています。
⸺そのアウターのええところを教えてください。
どんな服にも合わせやすい形で、あえて少し汚したダメージが入っているところ。ボタンはしっかりとした金属製で、軍物をサンプリングした一点物のアイテムなんです。これを着ていると普段とは違った人が褒めてくれるんです。細かいところも色々気に入ってるけど、何よりいきなり送ってくれた気持ちにグッときました。
⸺あなたにとってアウターとは?
アウターって「今年はコレ!」なんて売り言葉で、毎年1枚は買わなきゃいけない重要なアイテムみたいになってるけど、僕にとってはTシャツと一緒の感覚なんです。気に入ったらいつ買ってもいいし、買わなくてもいい。だから、僕のお店には極端にアウターのセレクトが少ないシーズンもあります。
※掲載時(2023年3月20日)の情報です
取材・撮影:関戸ナオヒロ