⸺そのご飯のお供は?
僕がやっている会員制カレースナック[スナックGAGA]で提供している「ウルトラつくねバーグ」です。お肉の旨味が口いっぱいに広がって、ふっくらジューシー。お酒のアテで頼む人から、深夜食堂的な感じでご飯と一緒に食べる人も。知る人ぞ知る名物メニューなんです。
⸺そのご飯のお供のええところを教えてください。
材料はすごくシンプルやけど、お肉はもも肉と首周りの希少部位であるせせりを合い挽きにしています。とにかくエエ肉を使ってるんで、溢れて出す肉汁がほんまに美味しい。何軒か飲んできてから来てくれるお客さんが多いから、ちょっと良い食材使ったアテでお酒を楽しんでもらえるようなメニュー構成にしてるんです。以前勤めていた会社の企画で、「ソースソムリエ」を名乗っていた時期がありまして。このつくねに合わせて選んだのはニューワールドなトリュフソース。つくねの丁度良い肉感と旨味たっぷりの脂を残しながら味わえるようになってます。
⸺あなたにとってご飯のお供とは?
スパイスカレーを作るようになってからたくさんのお米を研究して、たどり着いたのが山形のブランド米「雪若丸」。味のバランス抜群でおかずやカレーと相性バッチリ。ファシリテーターみたいなお米で、家の食事でも使ってます。ご飯のおともって梅干しや明太子、浅漬けとかいろいろありますけど、大事なのは塩味と酸味。お茶碗いっぱいのご飯とおかずっていう関係性じゃなくて、お箸一膳に乗せた一口分のご飯とどれだけドッキングして、自分を満たしてくれるのかがポイントです。昔は「とにかく米をかきこめたら良し!」って感じだったけど、良いお米を使うようにしてから考え方が変わりました。
※掲載時(2023年8月3日)の情報です
取材・撮影:関戸ナオヒロ