⸺そのアウターは?
「Lærke Andersen(ラークアンデルセン)」というブランドのレインコート。ずっと欲しくて、メルカリで探してお迎えしました。レインコートだけど、雨の日も晴れの日も着ています。あと、この白いカバンは街中に捨てられたビニール傘のリメイク品なんです。服は中古で買うことが多いかな。古着は、何かしら「前の持ち主の痕跡」が残っているところが愛しいです。
⸺そのアウターのええところを教えてください。
軽くてひらひらして、歩くと一緒に風がついてくる感じ。このアウターを着ると、現実的な人間の視点から、ちょっとだけ離れたところで街を見ている気分になれるんです。中が透けるところも、袖や裾の紐を絞ってフォルムをアレンジできるところも好き。今日は『時計じかけのオレンジ』のTシャツと合わせた白ベースのコーディネートにしました。
⸺あなたにとってアウターとは?
ヴィヴィアン・グリーンさんの「人生とは、嵐が過ぎ去るのを待つことではない。雨の中でどんな風にダンスするかを学ぶことよ」という言葉が大好きで!レインコートは私にとって魔法のマント。雨の中で踊るための「お守り」みたいな感じです。服は、その日会う人や場所の要素を取り込んでつまみ食いするイメージで選びます。優柔不断なので、自分でルールをつけないと何時間も考えちゃうんですよ……。
※掲載時(2023年3月27日)の情報です
取材・撮影:トミモトリエ