超生命体の偏愛図鑑

HAJIME YOKOZAWA さん

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ミュージシャン/GURUZ主宰/超越印刷/Doppelgenger(42歳)
大阪市在住/埼玉県出身

超越した生き様にリスペクトを。ハードコアシティ西成のシルク印刷

⸺そのTシャツは?
西成へのリスペクトを込めて作った「西成 Hardcore City」のシルクスクリーンプリントTシャツ。最近似たようなデザインで、昔住んでた高円寺のバージョンも作りました。そしたら他からも文字書いてくれと依頼があり、米子、別府にハイテンションのバージョンもあります。

15歳でDJはじめて、22〜25歳の時は某有名アーティストのマネージャーとして働いていて、その後は旅したり音楽活動しながら日雇いのバイトで食い繋いで……出口のない暮らしをしてたけど、今は音楽とシルク印刷だけで食っていけるようになりましたね。大阪に住んで7年になるけど、西成の町で出会う無茶苦茶な生活してるおっちゃんたちの生き様に刺激を受ける日々。自分も捻じ曲がった人生歩んでるけど、「これでいいんだ」って支えになってます

⸺そのTシャツのええところを教えてください。
手刷りで1枚1枚プリントしてるから、その時のインスピレーションで思いがけない作品ができるのが楽しい。オリジナル曲でライブする自分の音楽スタイルと共通してるかもしれない。独学でPhotoshop覚えて、コラージュ作って遊んだり、ツアーで売るグッズも自分で作ったりしてたけど、シルク印刷を始めたのは、ベルギーに行った時に、シルクで作品を作ってるHEDONIZMって日本人アーティストのエキシビジョンを見たのがきかっけ。その後、アメ村「ノスタルジア」の桃太郎に作り方を教わって、いろんな人のやり方を見て盗んで取り入れて今のスタイルになってます。

⸺あなたにとってTシャツとは?
生きてく術としてやってるけど、ノーストレスですよ。気が向いた時に思いついたものを作って、それを売る。やっぱ人が買って喜んでるのは嬉しい。コロナ禍でライブどころか外出も出来なくて、暇だからひたすらTシャツ作ってネットショップあげてたら「稼げる」ってなって(笑)。やっぱ対価があるとヤル気に繋がるじゃないですか。

コロナの暇のお陰で、三日三晩かけて一枚の服に集中したりしてた。暇は追求を促す。販売はイベントの出店とオンラインショップがメインだけど、遠方からのオーダーも多い。なんだかんだ、初期に作ったデザインが人気かな。特に「超越」のデザインは、一時期会う人みんな超越プリントの服着てる……みたいなブームが起きてましたね。数えてないから何種類あるのかわからないけど、思いつきでどんどん版のデザイン増やしてます。その他ロゴデザインや製版、刷り方レクチャーもしてます。自分で良ければご相談下さい。

※掲載時(2024年11月25日)の情報です
取材・文:トミモトリエ