超生命体の偏愛図鑑

ダイスケ さん

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That's PIZZA 店主(35歳)
長崎県出身大阪市在住

街のヘッズは全員友達。ソウルと足でピザを捌くフッ軽すぎる街のアニキ

⸺そのストリートフードは?
僕がやってる、ザッツピザのマルゲリータっすね。きっかけは、当時[cafe That’s]っていう定食が食えるカフェを布施でやってたヨウヘイに「ピザ屋やるけど、一緒にやらへん?」って急に誘われて。こいつと一緒ならおもろいやろって思って即決。他のジャンルの料理は料理人っていうのに、ピザは職人っていうんですよね。その感じも渋いなっておもって。そこからめっちゃ真剣にピザ作りの修行を始めて、今は自分が焼くピザが日本一うまいやろ?って言える自信があります。店舗としてのスタートは布施。で、そこから南堀江、豊崎、玉造って店舗を増やしていって。相棒は布施で愚直にやってくれている代わりに、俺は完全に飛び道具。全部の店舗の立ち上げから根付くまでをやっていってる感じっすね。

⸺そのストリートフードのええところを教えてください。
まずはピザってうまいっすよね。味が強くて、食ってすぐ旨さを感じられる食いもん。それでいて、クソほどリーズナブル。しかも、ピザってナポリとかNYとかのスタイルがあるけど、どの国のピザもうまい。ていうか、チェーン店のドミノとかピザーラもめっちゃうまい。で、日常的に食べるし、クリスマスとか誕生日とか、祝いの日には必ず出てくるご褒美フードでもある。実際自分もそうやって育ったし、やっぱ嬉しいっすよねピザがあると。そうやって考えるとピザにはいろんなジャンルがあるけど「ピザといえばザッツ」みたいにナンバーワンな存在になるのが目標っすね。だから、日頃からいろんなイベントに出店したり、店舗でもスケーターや仲間のお店とコラボしたり。とにかく、うちのピザとお客さんが出会うきっかけを増やしてる。あと、最近は冷凍のピザとかピザの自販機とか、店舗以外でもピザを楽しんでもらえる取り組みも頑張っていて。きっかけはどれでもいいけど、より多くの人にピザの魅力を伝えたいっすね。

⸺あなたにとってストリートフードとは?
うまい飯っていうのは大前提なんですけど、やっぱ出会いのツールっていうのが強いかな。布施から始まって、後輩のスケーターを集めて店でピザ箱をオーリーで超えさせるイベントやったり、アクセサリーの展示会したり、酒場イベントとか音楽イベントを企画したり、自らがピザを担いで友達とか先輩のイベントに出店したりとかね。あ、あとは出店とかイベントだけじゃなくて、冷凍のピザも始めたんですよ。自販機で買えるのとオンラインで買えるのを。そのおかげで、いろんな地域に住んでる友達にザッツの味を楽しんでもらえてるっていうのも一個の出会いって言えるかも。もとは服屋だったけど、ピザ屋になってなかったからこんな出会いはなかったなあって思う。だからこそ、俺は休まずピザを焼き続けるし、ピザといえばザッツってみんなに思ってもらえるように、努力し続けるかな。

※掲載時(2024年3月27日)の情報です
取材・撮影:納谷ロマン