超生命体の偏愛図鑑

ヨッピー さん

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フリーライター/オールドルーキーサウナ 渋谷店GM(43歳)
東京都在住/大阪市東成区出身

布施は街ごと世界遺産!創業75年で進化し続ける「よしひろ」のお好み焼き

⸺そのソウルフードは?
地元・布施のお好み焼き屋[よしひろ]の「オムそばロール」と「とん平焼き」。幼いときから家族に連れて来てもらってましたし、安くてボリューム満点だから、学生時代もよく食べに来ていました。焼きそばやお好み焼きに合うように作られた自家製ソースが絶妙なんですよ。今も大阪に帰ってきたら地元の友達と集まるし、東京の友達を連れて来て「どや!美味いやろ!」って圧力をかけまくって「こんなに美味しいお好み焼きを食べた事がないです!」って無理矢理言わせてます。

⸺そのソウルフードのええところを教えてください。
とにかく、なにを頼んでも美味いんですよ。間違いない味。創業75年の老舗で、大阪で3番目に古いお好み焼き屋さんなのに、新しいメニューにも挑戦し続けてるのもすごい。サイコロステーキをフランベしたり、ガレットとかミーゴレンとか世界の料理も作ったり。店内に瓦の装飾やステンドグラスもあって、和と洋が混ざった独特な世界観もおもろいんですよね。あと、ここで働いてる人たちは若い人が多くて、みんな可愛くて元気がよろしい。昔からずっと心地いいです。

⸺あなたにとってソウルフードとは?
離れてみてわかる大阪の良さ。僕は就職を機に上京しましたが、ずっと東京に住んでると大阪っぽさみたいなものに飢えてくるんです。治安はだいぶ良くなりましたけど、布施は幼少期から親しんだ「古き良き大阪の商店」がそのまま残ってる。帰省して息子を連れて来たら、「あら~!可愛いね~!」って街の人にしょっちゅう話しかけられるし、飴ちゃんもくれる。フレンドリーなのはおっちゃんおばちゃんだけじゃない。公園で寝てる外国人に、地元の子どもが「こんなとこで寝たらあかんよ」って注意してたり(笑)。そんな大阪人のオープンなマインドこそ世界標準じゃないかと。SEKAI HOTELができて、妖怪あつめも盛り上がってきて、布施の時代が来てます。「なんでこんな良い街がまだ世界遺産に認定されてないの?」ってブチ切れています。

※掲載時(2024年8月1日)の情報です
取材・撮影:オカジマアヤノ