超生命体の偏愛図鑑

ジョル さん

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はらいそsparkle店主(39歳)
大阪市在住/奈良県出身

人生は衝突の連続だ!高みを目指しブーストさせる乾杯の音頭

⸺その儀式は?
「ショ、ショ、ショ、ショウトツ〜」という乾杯の音頭です。自分の店[はらいそsparkle]でも毎日やってるし、最近はお祝いごとのイベントに呼ばれた時に乾杯の音頭役を任されることも多いですね。ちょっとした名物になっていて、僕が乾杯してる様子をいろんな人がInstagramのストリーズにアップするので、知らない人に「あ、ジョルさんだ!衝突やって〜」と話しかけられることもあります。大阪を代表する「乾杯人」を目指しています。

⸺その儀式のええところを教えてください。
乾杯があるから場が盛り上がるし、乾杯があるから場が終わる。何度やってもいいし、その場に居合わせた人たちが誰とでもできる、壁をなくす儀式でもあるんですよね。でも、ただ乾杯するだけでなく前口上が重要で「人間というのはぶつかり合い、その摩擦で熱くなり、その熱で……」というお決まりの文句からはじまり、コールアンドレスポンスと天井に手をぶつけるというボケも挟みつつ、かなり引っ張って引っ張っての衝突。プロレスラーの菊タローさんがブレーンバスターをかける時の前口上を参考にしています。

⸺あなたにとって儀式とは?
ある種の祈りであり、人生の節目に必要なもの。乾杯のない人生は考えられないです。20代から酒に溺れて、まさに酒クズ生活を送ってきましたが、痛風で酒が飲めなくなり1年半……酒を飲まなくても乾杯は続けます。水で乾杯したっていいし、グラスを持たなくたって乾杯はできる。乾杯は、高みを目指し、気持ちを上げるブースト機能だと思っています。

※掲載時(2024年11月22日)の情報です
取材・文:トミモトリエ