超生命体の偏愛図鑑

コジロー さん

  • twitter
  • Instagram

プロマインクラフター(25歳)
大阪市在住/枚方市出身

「マイクラやるだけで4,000円」未来のクリエイターを育てる天職

⸺そのゲームは?
『Minecraft(マインクラフト)』です。立方体のブロックを自由に配置したり壊したりして、自分だけの世界を作って冒険できるゲーム。小学3年生の頃、ニコニコ動画で実況動画を見て知りました。RPGのように「敵を倒してエンディング」ではなく、「自分の好きなものをゼロから作る」という自由度に惹かれたんです。
当時はまだ日本版がなく、海外サイトでクレジットカードを使って購入するしかなかったんですが、どうしてもやりたくて祖父に本気の説得と何度目かの一生のお願いをして買ってもらいました。昔から最新のゲームをなかなか買ってもらえなくて、いつもプレイするゲームは周りより2年ほど周回遅れ。対戦ゲームの流行や競争の波に乗れませんでした。でもマイクラは違った。自分の世界を作り込むゲームだから、いつ始めても対等な立場でいられる。それが自分の性格に合っていたし、ものづくりの礎を築いてくれたと思います。

⸺そのゲームのええところを教えてください。
本気で遊べば、仕事になるところ。新卒で入った会社を辞め、面白そうなバイトを探していたら「マインクラフトをやるだけで日給4,000円」という募集を見つけました。「絶対に闇バイトだ」と冷やかし半分で行ったら、実は教育系企業のまともな募集だったんです。「こんな天職はない、今世はもう上がったな」って本気で思いました(笑)。
今は、子ども向けのプログラミング教室で使用する「マイクラのワールド(教材)」を制作していて、子どもたちがワクワクするような空間を作り込むのが僕の仕事です。

⸺あなたにとってゲームとは?
特別なものではなく、あって当たり前のもの。僕って「マイクラネイティブ」なんです。もう15年、人生の半分以上プレイしてるから、操作が母国語のように染み付いていて、息をするように動かせる。
直接教える立場ではないけど、自分の作ったワールドを通して、子どもたちがプログラミングや創造の楽しさに気づいてくれたら嬉しいですね。だからこそ妥協したくなくて、例えばワールドの背景にある家も、ちゃんと中に入れるように作り込むなど、見えない部分にもこだわる事もあります。
この「鬼ヶ島」のワールドは8時間かけて作りました。どの角度から見ても鬼の牙や角に見えるように、ブロックの配置を立体的に計算しています。「本気でふざけて喜んでもらう」。これが僕のものづくりの精神ですね。

※掲載時(2026年4月7日)の情報です
取材・撮影:オカジマアヤノ