超生命体の偏愛図鑑

番長 さん

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ドラマー(43歳)
大阪市福島区在住/大東市出身

ドラムで雷を超えたい!3次元のグルーヴを奏でる愛用スティック

⸺その棒は?
昔から愛用しているZildjian(ジルジャン)というメーカーのドラムスティックです。ドラムを始めたのは高1のときで、とにかくバンドをやってみたかったのがきっかけ。今は「BAGDAD CAFE THE trench town」という大阪のレゲエバンドをメインに、いろいろなバンドのサポートをしています。家には同じスティックが常に10セットほどあって、ドラムを叩く予定がなくても、出歩くときのカバンには2セット入れて、肌身離さず持ち歩いているんです。

⸺その棒のええところを教えてください。
いろいろなスティックを試したけど、他のものに比べてちょっとだけ細長くて軽いところ。基本的に太くて重さがあると大きな音は鳴るんですけど、自分は叩く速度で大きな音を鳴らす感覚なんです。ドラムってお手本にしている音源も解釈の一つというか、他の楽器に比べるとすぐ音が鳴らせるんで正解がすごく幅広い。それがドラムの魅力のひとつやと思います。

⸺あなたにとって棒とは?
ドラムスティックじゃなくても、棒状のものがあればなんでもええ感じに叩けますよ。ドラムって究極を言うと叩かなくても休符を演奏しているというか。音階もないから、自由度が超高いんです。自分の感覚だとドラムの音を3次元で捉えてて、その立体のなかで音の芯を捉えていたらグルーヴができるんです。その音遊びがすごく楽しい。昔、雷より大きい音を出したいっていう夢があったんです。ドラムの音って腹まで衝撃が響くじゃないですか。これまでに何百万回と叩いてきたけど、自分のなかを突き抜けるような感覚の、良い音が出た瞬間はすごく気持ちいい。会場の雰囲気や環境とか全てを含めて、奇跡みたいな音が鳴るのを追い求めてるんです。雷も音が響いて鳴っているから不可能なはずじゃないんですけど、なかなか届かないんですよね。

※掲載時(2023年10月23日)の情報です
取材:関戸ナオヒロ
撮影:トミモトリエ