⸺そのバッグは?
3年ほど前に購入したTIERRAL(ティエラル)のスーツケースです。2018年に浪曲の門を叩いて以降、スーツケースはこれが2代目。最初に購入したものはすぐにボロボロになってしまったので、機能性とコストパフォーマンスを重視してこれに決めました。リュックも試しましたが、浪曲師という職業は会のたびに着物、袴、拍子木、さらに演台に引くテーブル掛けを持ち歩かねばならず、どうしても荷物が重くなってしまうもの。肩への負担を考えれば、やはりスーツケース一択でした。
⸺そのバッグのええところを教えてください。
一番はボディ前面が開くフロントオープンポケットが搭載されていること。演者でいっぱいの狭い楽屋で開いても、通常のスーツケースに比べて半分しか場所を取らないことは大きなメリットです。ローラーにストッパーがついているのもありがたいですね。電車移動の際などに眠ってしまっても、周囲に迷惑がかからないですから。シンプルなホワイトなので、師匠である京山幸枝若のイラスト、漫画家として活動する妹の作品など、思い入れのあるステッカーが映えるところもお気に入りです。
⸺あなたにとってバッグとは?
消耗品でありつつも浪曲師としての必需品で、なおかつ相棒です。一緒に芸の道を究めていけるとうれしいですね。今後、活動を続けていくなかで弟子やマネージャーができるようなことになれば、この子を代わりに持ってもらうのが夢。手ぶらで寄席に出られる日を目指して、これからも修行を積み重ねていきたいです。
※掲載時(2026年2月12日)の情報です
取材・撮影:関根デッカオ






