超生命体の偏愛図鑑

オカユハツコイ さん

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DENIMS ギター(37歳)
大阪府出身大阪市在住

若気の至りもノリも受け止めて、当時の自分を鮮明に思い出させてくれるタトゥー

⸺そのタトゥーは?
若気のいたりとタイの思い出っすね。僕、大阪の南の方出身なんですけど、中学の時とかほんまなんもやることなくて、自分で墨汁とコンパス使ってタトゥーを彫ったりしてたんですよ。もちろん知識もないし、ヘッタクソやったんすけど、好きなバンドの名前を彫ったりその時好きやったものを体に刻んでたっていうか。それこそ、この指のFUCKは中高生の時に自分で彫ったんですけど、自分で見ながら彫ったせいで向きが逆になっちゃった。腕のタイ語のやつは、彼氏いますか?ってタイ語で彫ってあるんですけど、タイにツアーで行った時にモテたくて彫ってもらって。まあ、全くモテへんかったんですけどね。

⸺そのタトゥーのええところを教えてください。
ええとこかあ…。深い意味みたいなものを求めなくても、自分にとってその瞬間のそれがいいが表現できるのがええとこですかね。瞬間の感情とか気持ちっていうのは、忘れてしまうもんじゃないですか。それこそ学生時代だったり10年前とかだったり。これって、結構もったいないって思うんですよね。でもタトゥーを見ると、あの時はあーやったなあ。とか、その日の出来事を鮮明に思い出せて、エピソードトークにもなる。いろんなことを懐古できるトリガーになってくれるから、ダサいカッコいいは割と二の次にできるのが、おもろいんですよね。

⸺あなたにとってタトゥーとは?
人によって意味は変わるんでしょうけど、あくまで僕にとっての話で言うと、おもろいコミュニケーションツールですね。タイでナンパするために彫った「彼氏いますか?」は、これからツアー回る国々で彫ってもらうのもええなあって思ってます。全然モテへんかったからそれでいんか?って思ったりもするけど。あとは、その時感じたこととかがあれば、彫ってもらいたいなあって思いますね。思い出をフラッシュバックさせるには最高のツールなので。

※掲載時(2025年5月2日)の情報です
取材・文:納谷ロマン